見出し画像

いきなり大物DIY

連投になりますがお許し下さい。10月12日~14日の三連休、私は妻の実家の野菜無人販売所のリメイクという、日曜大工の王道にいきなり挑戦し、翌週から実戦配備するところまでなんとか持って行くことができました。これを書いている16日(水)は雨が降ったので、雨に降られる前に塗装まで終わらせることができ、ホッとしています。



1.背景

義父が昔作った無人販売所が老朽化し、見るも無残な状況なので、新しいものに作り替えてほしい―――そう妻から懇願されたのは8月のことでした。ちょうどメキシコのファブシティチャレンジで木工の経験値を引き上げておく必要性を痛感していたところだったので、二つ返事でOKしました。

9月の三連休で自宅に戻った際、実家の店舗の寸法を計測し、それをもとに、デザインとそれに必要な材料の寸法と数の計算を、長岡で行いました。

Tinkercadで、なんとなくこんな感じかなというイメージ図を作ってみた。

2.連休1日目

三連休初日、長岡からの夜行バスで東京の自宅に早朝到着した私は軽く仮眠を取った後、先ずは土台部分と屋根の材料調達のため、ホームセンターに向かいました。底板と支柱、それに支柱の間を渡す横板はホームセンターでカットしてもらいます。また、この日は妻が所用で車を使っていたため、購入した材料を自宅に運ぶのに軽トラを借りる必要があり、これもホームセンターでお世話になりました。

しかし、材料が整ったので軽トラを借りようと思ってサービスカウンターに行くと、使用中だとのこと。仕方なく1時間近く待ち、自宅の駐車スペースに材料を持ち込めた頃には16時近くになっていました。

遅い昼食をとった後、作業開始。でも、あたりはすぐに暗くなり、防犯灯の灯りを頼りに、なんとか土台の組立を終えるのがせいぜいでした。

初日の成果はここまで。土台部分を作ったので、これを作業台として利用できるようになった

3.連休2日目

二日目。屋根の骨組みを格子状に組むのと、土台部分の支柱間に渡す板が、それぞれ1枚、2枚足りないことが前日の宿題として残ったので、この日は朝からホームセンターに出かけ、足りない材料と、上屋の構成に必要な材料を購入しました。この日は車が利用できたので、軽トラ使用の待ち時間はありませんでしたが、材料を決めて木材カットのサービスを受けるのに時間を要し、調達を終えて自宅に戻った頃には正午近くになっていました。

それからすぐに作業開始。土台の渡し板を先ず終え、次に屋根の骨組みを作りました。休憩を挟んで次は上屋の骨組みです。上屋の底板に4本の支柱を置き、支柱間の渡し板のねじ止めを行いました。その上に屋根の骨組みを乗せ、その固定が終わると波板を釘で打ち付ける作業になります。ここまで終えて時刻は17時を回りました。

波板を張り終えた上屋
土台と上屋を分けて作業できたのは効率的で、腰への負担も少なかった

私としては、この土台と上屋が出来てしまえば、あとは上屋を土台の上に乗せ、底板と上板をネジで固定してしまえば自分の作業は終わりだと思っていました。しかし、妻から、「雨が降る前に塗装まで終えて欲しい」と言われてしまいました。塗装ぐらいはそっちでやってと内心思いましたが、この日は妻の誕生日、これも家族サービスだと割り切り、翌日の作業に持ち越しました。

それに、上の写真でお気づきでしょうが、上屋の側面にも背面にも何もありません。画竜点睛を欠いている状態なので、どのみち三日目はもう一度ホームセンターに行って、側板をどうするか考えねばなりません。それならついでに塗料や塗装用の道具も購入して一気に塗装も片付けようということになりました。


4.連休3日目

三日目。朝からホームセンターに行き、塗装用の道具と側面用パネルボードを購入しました。背板に関しては良いサイズのパネルボードがなく、何を張り付けるのかもう一度考えようということになりました。

置かれた野菜が四方から丸見えになる~
塗装を終えたら、ハイ、出来上がり

我が家から義実家までは、約100メートルの距離。自宅の駐車スペースからキャスターで転がし、義実家の庭に運び込んだ後、妻と2人で塗装を行いました。本当は油性ニスを二度塗りするのが良かったのですが、一度塗った後8時間開ける必要があると知り、そんなに待てないからと、一度塗りでOKとあった水性ニス(マホガニー)を使うことにしました。たぶん、1年後に塗り直しが必要になるでしょう。

作業終了は14時過ぎ。もうヘトヘトでした。


5.残業~デジタル工作的要素を加える

上の写真をご覧いただくとおわかりの通り、以下の2点が積み残しの課題となっています。
①側板が両側の空間を完全には覆っていない、換気用の穴を開けた板でも付けてふさいでおく必要がある、
②背板をどうするかは考える必要がある

ここまでは全てアナログ的木工作業でしたが、私もこのあたりからデジタル工作的要素を加えたいと思っていたので、連休明け、東京から長岡に戻った後、その第一弾として、①側板の風通し/採光用窓をレーザーカッターで作るという作業を始めました。

麻の葉文様をFree Vectorサイトから探してきて、そのSVGファイルを使ってIllustrator上でデザイン
レーザーカットに45分かかった(笑)

また、これらの写真をFacebookで上げたところ、友人から、「看板が要るでしょ」と指摘を受けました。看板ぐらいはレーザー彫刻ではなく、CNC切削で作ってみてもいいかな~などと思っていますが、少しお時間をいただくことになりそう。

これら追加のパーツは、東京に戻った際に順次追加実装を予定しています。

数年前、東京のとあるファブスペースの主催するワークショップで、プレカットされたOSB合板を使って本棚を作るという木工体験はしたことがありますが、デザインから材料計算、調達、組立て、塗装までを1人で行った木工体験はこれが初めてでした。しかも、それがこんな大物で、実戦配備が前提だというのはプレッシャーでした。

準備段階で長岡のホームセンターに何度か通い、連休中も都合5回、自宅近所のホームセンターに行きました。ホームセンターで売られている木材の規格、ネジや釘の種類、塗料の種類、ホームセンターで受けられるサービスとその料金等、多くの情報をこのDIYを通じて得ることができました。

たぶん、次回同じような無人店舗を作るのであれば、もっと質の高い作品が作れる自信があるし、塗装も別の方法を試してみたいとも思います。それに、これだけの大物を作ることができたのだから、屋内で使うような家具も、その気になれば何でも作ることができるような気がします。小物ならやり直しも許されるだろうし。

チアパスでの経験のフォローアップができ、本当によかった。

次の目標は、実家の母から頼まれている、実家の母屋と離れを結ぶ渡り廊下のリノベーションです。来年春、長岡での仕事を辞めた後、数日かけて取り組むことになっています。今回のDIYで、自信とともに道具も少し揃えたので、来春が楽しみになってきました。


実は、気付くとこの記事が通算100本目のnote投稿となるようです。約2年で到達できました。「スキ」を押して下さった皆さま、押さなくても記事を読んで下さった皆さま、日頃のご愛顧を感謝いたします。


いいなと思ったら応援しよう!