2020キャロットクラブ募集馬考察②(関西馬編)
続いて関西馬からオススメの7頭です。
51.ファイナルスコアの19(Bランク)
若干コロンと見せる体型で、逆に脚元はスッキリし過ぎている印象でややアンバランスな印象を持ちますが、肩・トモの筋肉は申し分なく、形も良好です。血統的にもハーツクライと相性のいいデインヒルにニジンスキー持ちとハーツ産駒成功例の典型ともいえる配合になっており、やや高めの価格設定からもハイリスクハイリターンの1頭かもしれません。
52.マルティンスタークの19(Sランク)
ロードカナロア産駒ですが、詰まり過ぎない完璧なフレームに加え、十分過ぎる肩やトモ周りの筋肉、丈夫そうな脚元、力強い歩様と非の打ちようがない1頭です。比較的見栄えの良い仔を出し続ける母だけに過信は禁物かもしれませんが、重賞の1つや2つ勝たれてもまったく驚けないグッドルッキングホースです。
56.ギモーヴの19(Aランク)
中距離戦線でコンスタントに活躍した母の初仔ですが、父ドゥラメンテの影響か立派なフレームを持つ素晴らしい馬体の仔に育ちました。尺はまさに理想形といえるもので、柔らかみのある良質な筋肉がバランスよくついています。歩様などやや力強さには不満が残るものの、父特有の緩さでしょうし、調教やレースを重ねていく中でしっかりしてくれば、上位クラスでもコンスタントに活躍してくれるでしょう。
58.リッチダンサーの19(Bランク)
お馴染みリッチダンサーもすっかり高齢になりましたが、若い父を迎えたことでそれを感じさせない立派な馬体の仔になりました。ややコロンとした体型ですがしっかりと筋肉がついており、歩様もこじんまりした印象を受けません。清水厩舎のスパルタ調教に耐えてビルドアップされれば、1,800~2,000mの牝馬重賞の常連にもなり得るでしょう。
65.ディアデラノビアの19(Bランク)
クラブを支えてきた名牝も高齢になり17歳時に生まれた当馬ですが、兄弟馬にも引けを取らない素晴らしい馬体となりました。トモが若干緩めですが、肩周りの筋肉や柔軟性は目を惹くものがあります。ただ全兄弟同様、気性のきつさは募集動画からも感じ取ることができ、これから負荷をかけていくうえではその気性がどちらに転ぶかが成否の分かれ目とも言えますので、ややハイリスクな1頭かもしれません。
66.ジュモーの19(Sランク)
毎年コンスタントに好馬体の仔を出す母ですが、父がハービンジャーに戻った本馬も申し分ない馬体となりました。完璧とも言えるシルエットと尺、つくべきところにしっかりとついた良質な筋肉、硬過ぎず適度に柔らかい歩様と、何度見ても唸ってしまう好馬体です。急成長している厩舎の勢いも加われば、大きなところを狙える1頭だと思います。
85.シンハリーズの19(Bランク)
父にミッキーアイルを迎えた本馬ですが、肩やトモ周りには柔らかみのある筋肉がついており、やや小柄で細身ながらもそれを感じさせないバランスのとれた馬体となっています。トレーニングをしてメリハリがついてくれば、スピードに物を言わせる快速娘となり得るでしょう。夏の小倉芝1,200mで外枠から北村友一Jを背に勝ち上がる姿が目に浮かびます。
以上計17頭、馬体を中心に今年の募集馬からのオススメを挙げさせていただきました。少しでも皆さんの出資馬選びの参考になれば幸いです。