ウィンター・ブルー。
今年13件目の忘年会のお誘いを、
「今年の年末はもう、12件の忘年会と、複数件のイベントが入っておりますので。」と断った。
楽器の師匠からのお誘いだったのだけど、
「うちの息子と一回デートしてみてくれないか。」という(ほぼ)お見合いも、多忙を理由に10回以上断ってるので、整合性を保たないといけない。
それから、どう考えても私が行くと場違いな忘年会も断る。
たとえば、地域の青年部(30-40代男性、8割面識無し)の忘年会に、23歳の私が誘われている。もう1人誘われた28歳の先輩(女性)は行くらしい。裏切ってしまって本当にごめんなさいと思いながら断る。
安い居酒屋さんで、見知らぬおじさん20人前後に囲まれて完全アウェイの中、ニコニコせざるを得ない地獄が目に浮かぶ。
お酌しながら自己紹介して回ってから、最年長のおじさんの横に座らされて武勇伝を聞かされるだろうし、3時間アルハラとセクハラをされないように細心の注意を払いながら逃げ回らないといけない。
楽団の忘年会も、同年代の女子が全員不参加を表明したので、前述と同じ理由で断った。
あとの2つは美容院の予約を入れたり、アリバイ工作をきちんとした上で断った。
残るは、寿司、ふぐ、焼肉などの接待会食や、慰安旅行などの、仕事絡みの忘年会が7件ある。
これらは仕事として、行かなければならない。
これでも多いけど、なかなか減らせたと思う。
今年1件目の忘年会は、社長であるお客さんからのお誘いで、回らないお寿司だった。いくつかの概念が覆る美味しさだった。
特に、ウニは信じられないくらい美味しかった。
繊細な甘味と、かすかな磯の香り。
とにかく、人生で一番美味しいお寿司だった。
会食では「美味しすぎて喋るの忘れちゃいました…。美味しい…。」という魔法の言葉さえ唱えておけばいい。
私の会食に誘われる件数は、同僚と比べて約2倍ほど多い。どう考えてもおかしい。
1人では怖いので、必ず身長180センチ超えの屈強な上司1人か2人にも一緒に来てもらう。
そのほかにはボーリング大会と、クリスマス会の地域の恒例行事があり、仕事として行く。
クリスマス会は、自治会の子供会に所属する2-3歳児15人ほどが対象。近くの施設を借りて、プロのマジシャンを呼んだりと本格的だ。私と同僚2人は、サンタクロースに扮して、読み聞かせとお菓子を配る係として呼ばれている。
私は毎年、不朽の名作『大きなかぶ』の特大サイズの絵本を図書館から借りてきて、「あれ、応援がまだ足りないみたいだよ〜!みんなで応援しようねぇ!」と煽っては、うんとこしょどっこいしょと子供達に言わせている。こういうの、すごく苦手。
なぜ読み聞かせは私がしなければならないのかと、2年前に1歳年上のサンタに異論を唱えたのだけど、「プレゼントは俺から渡したほうがええんちゃう。(だから、読み聞かせはお前ね。)」と言われてしまって、言い返す気力もない。
憂鬱すぎる12月は、あらゆるハラスメントの温床になっている。その根底には、「お上の言うことは絶対。」という儒教的価値観があるのかも。
カトリック教に改宗した事にしようか。
敬虔なクリスチャンなので1日から24日まではナントカ節で毎晩3時間かけてお祈りを捧げないといけませんというハッタリが使えそう。
ヒンドゥー教の方がいいかも。
豚や牛が食べられません。宗派が違うのでクリスマス会は行けません。
あとは、ベジタリアンもいいなぁ。
最後まで読んでくださりありがとうございます! 今日も良い一日を過ごせますように!!