どうかそのまま

【2023年年末、公開し忘れてた文章】

2021年の1月1日から日記を始めたので、もう3年続いた。日記を書いていますと言うと、たいていの人からは真面目ですねと言われる。

全然真面目じゃないですよ。
むしろ書けなくて、白紙の日も多いですよと答える。

寝る前に、その日印象が残ったことだけを書いていて、気がつけば7割くらい食事の事を書いている。
食べ歩きで小籠包を買ったものの目の前でレンチンされたとか、天ぷら屋さんで初めて白ワインを飲んで感動したとか、朝は紅茶とサンドウィッチを食べて、夜はマックに行ったからイギリスとアメリカを1日で感じたとか。要は食いしん坊なんだと思う。

下手ながら絵を描くのが好きなので、わたしの日記は絵がメインになっている。中でも楽しかった日や、寝つけない日は色もつける。

まずは紙の日記帳にボールペンで、一日の出来事を書く。メモの純正アプリでスキャンすると紙のくすみが消えて綺麗な白と黒になる。それから、ペイントアプリで白地の部分を透過させて、下にレイヤーを重ねて、全体の色味を考えながら塗る。

そうすると、紙で書いたのか、デジタルで書いたのか、よくわからない味のある仕上がりになる。
2年続けたあたりで慣れてきて、紙に書くのが10分、色をつけるのが10分くらいで出来るようになった。
この謎の技術を応用すると、理論的にはLINEスタンプが作れる。あとは似顔絵、ロゴも作れる。

一番仲の良い親友に頼まれて家族の似顔絵が描いた事があるけど、まぁ似てなかった。人を描くのは本当に苦手。何故か喜んでくれて、今もアイコンに使ってくれている。なんて人情深いんだろう。

本を作ったら売れそうから売りなよと言われるけど、ただの趣味だからやめとくと返す。

日記の中の私は、食べ物の事ばかり考えている。
どうかそのまま、資本主義の海に流されず、2024年も美味しいものをたくさん食べて、くだらない事ばかり考えて、そこそこの幸せを掴んで欲しい。