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乳腺炎にはこれ!市販の○○が効くんです
乳腺炎。
産後のママは絶対なりたく無い!!と思うでしょう。
乳汁が溜まって発症する「うっ滞性乳腺炎」の場合もあれば、乳頭の傷から細菌が入って感染することによって発症する「化膿性乳腺炎」の2つがあります。
乳腺炎は一度発症してしまうと繰り返したり、乳房マッサージに病院へ長期間通ったり、時間も労力もお金も要します。
まして、産後すぐの退院直後ともなれば乳児をおいての外出もしくは一緒に病院へ行くことになるため、疲労困憊しますよね。
特に、化膿性乳腺炎の場合は抗生剤の内服もしくは点滴投与が必要(入院する場合もあります)となり、健康保険が利用できますが、うっ滞性乳腺炎の乳房マッサージは大抵は保険が利かず、自費診療している病院・産院がほとんどではないかと思います。
1.うっ滞性乳腺炎
乳汁が何らかの原因により乳腺内にとどまってしまう事で起こる乳腺の炎症
2.うっ滞性乳腺炎の原因
・授乳回数が少なく、分泌された母乳量より、赤ちゃんが母乳を飲む量の方が少ないために乳房内に母乳が溜まって炎症を起こす
・赤ちゃんの*吸啜(きゅうてつ)が有効でなく、ちゃんと母乳が飲めていないために乳房内に母乳が溜まって炎症を起こす
・外出や冠婚葬祭などで授乳や搾乳することが出来ず、長時間母乳を排出(排乳)出来ない場合など乳房内に母乳が溜まって炎症を起こす
・授乳後に乳房内に母乳がまだ残っているのにも関わらず、搾乳せずに放置することで次回授乳時に更に分泌された母乳とでだんだんと乳房内に母乳が留まって炎症を起こす
・・・・などなど。理由は様々ですが、結局は乳房内に乳汁が溜まりすぎている状態が原因となることが多いです。
3・うっ滞性乳腺炎の解消方法
乳房内に溜まっている母乳を出す!!
これにつきます。
ですが、乳腺炎を経験したことのあるママなら知っているはず。
急性期(乳腺炎になりたて)は痛くて搾乳なんて出来ません。
オッパイは真っ赤になって熱を持つし、痛くて搾乳どころかマッサージも自分では出来なくなります。
1.まずは、冷やしましょう。
オッパイの一番痛い所に保冷剤をハンカチに包んで気持ちが良い。と思える程度に冷やしましょう。
冷やすことで痛みが少しマシになります。
注意!!
冷えピタは禁止!!
冷えピタはオッパイに貼れて、冷たくて気持ちが良くて下着の中で移動もしないから楽ちんな感じがありますが、乳腺炎の時は体温が39度前後になるほど発熱するので、数分もすれば保冷のつもりが保温されています。
状態を悪化させることもあるので使用はお勧めしません。
痛みがましになったら
2.次は搾乳もしくは赤ちゃんに授乳でオッパイを飲んでもらって母乳を出しましょう。
乳腺炎の際の搾乳は手で絞る搾乳(用手搾乳)をお勧めします。
搾乳器では圧をかけたときに痛すぎて搾乳できないことが多いです。また、手で絞ることで乳頭乳輪部が柔らかくなり、赤ちゃんにとっては飲みやすい条件を提供できることになります。
乳腺炎の際の母乳は塩分が高くなり、赤ちゃんからするとしょっぱいらしいです。
膿が混じるような母乳の場合は苦くなるとか。
赤ちゃんはとってもグルメなので、味が変わると怒って泣いたり、嫌がったりする場合もありますが、めっちゃお腹がすいているときは諦めて飲んでくれるようです。
3.葛根湯を飲む
乳腺炎には葛根湯が効きます。
そう。薬局で購入できる市販の風邪薬。
土日・祝日・夜間帯など、乳腺炎に対応してくれる病院・産院はあまり多くないと思います。
そんな時、受診までの間に薬局で葛根湯を購入して内服、冷罨法・授乳(もしくは搾乳)を繰り返してみてください。
あくまでも急場しのぎの方法です。
ちなみに、漢方とはいえ葛根湯にも副作用があるので、葛根湯の副作用について薬剤師さんの記事をご紹介します。
自分の更年期の漢方薬を飲み忘れることに関して質問した際、ついでに
葛根湯についてお尋ねしたら返信してくださった内容です。
https://note.com/38motto/n/nd48f9bd106ea
4.熱を下げる
病院・産院で痛み止めとしてもらったロキソプロフェン・ロキソニン・カロナール・・・など
乳腺炎は39度前後まで急激に熱が上がります。手元にあるなら飲んでみて。
この痛み止めは解熱鎮痛剤でもあるので、熱を下げる手助けになります。
※発熱がコロナ感染なのか乳腺炎なのかの鑑別については責任が持てません。あくまでも乳腺炎で発熱している場合。の対処法です
5.まとめ
化膿性乳腺炎の場合は早めに病院・産院を受診しましょう。
乳房マッサージ(Take care)とともに抗生剤の内服もしくは点滴(入院)が
必要なことがあります。
私は、膿が溜まってどうしようもなくなった乳房にメスを入れて膿を排出することになったママを何人も見ました。
うっ滞性の乳腺炎の対処方法は、
まず、痛い所を冷やす。
次に授乳(もしくは搾乳)
そして葛根湯の内服。
この繰り返し。
どんな病気もそうですが、乳腺炎は早めに対処すれば、通院期間も短く済みます。でも、こじらせてしまうと1週間・2週間・・・1か月・2か月・・・と通院期間は長くなります。
今回はうっ滞性の乳腺炎の対処法として記事を書きましたが、本来は乳腺炎にならないように早め早めに対処されることをお勧めします。
今日も最後までお読みいただきありがとうございます。