2020.8.29 新日本プロレス 神宮球場大会

色々と触発されて、久々に書いてみようかと思います。

 レインメーカーショック以降のライトプロレスファンと自分を認識していましたがあれからもう8年。割と飽きもせずに見続けており、これまで長続きした趣味は人生30年の中でもこれとカードゲームだけでしょう。以前は会場へは年に1~2回会場へ足を運ぶ程度でしたが、コロナ明けの新日大阪城ホール大会から今回の神宮球場大会で5大会目。兵と比べては大したことはありませんが、ライトファンとは言いづらい数字になってしまいました。いや、隣の席に人がいないんで快適なんだなこれが。

 さて、今回の神宮球場大会ですが正直に言うと対戦カード的にめちゃくちゃ見たい!ものはないというのが実情ではあります。が、なぜかとにかく行きたいという欲に負けチケットを購入した次第です。この疑問に対して内藤の煽りVがまさにこれという回答をくれました。

https://www.youtube.com/watch?v=qmfxYzCKTB4

 結局この神宮で新日本が大会を行うというワクワク感に負けたのでしょう。言われてみればクソ大会(個人の感想です)だった横アリ大会も、酷暑→大雨→蝉しぐれで存分に猫屋敷の洗礼を浴びせられた西武ドームでのG1決勝も、普段行われない会場だからこそチケットを購入した気がします。

 席はライトスタンドのポール際あたり。モニターとリングが反対方向なので首が左右へぐるんぐるんですが中々悪くない席。懸念されていた熱さも日陰だったためかそこまで感じませんでした。パイン氷が旨え。でも内野スタンドと同じ値段なのこれ?という疑問はなくはないですが致し方がないところ。見る方もやる方も必死という話。入場者数は4700人程となっていましたがもう少し入っていたように思いました。以下試合。

第1試合~第3試合

 ワト勝ち、デスぺ勝ち、鷹木勝ち予想でした。全部外している...。ワトはぱっとしない状況が続いていますがどうなるんでしょう。動き自体は決して悪くはないのですが、期待値は下がる一方な気がしています。せっかく天山がコーチ役としてついてくれているのですからもう少しストーリに進展が欲しいところです。金丸は相変わらず流石。石森とのIWGP戦もみたいですねぇ。

 いろいろと話題を呼んでいたKOPWですが、私は実質的にジュニア選手のG1参戦のための格上げ用タイトルだと思っていたので予想も希望もデスぺ(1回戦前はSHO)でした。しかしながらルール可変性のタイトルの価値(というか興味)を維持するという意味で矢野以上の適任は新日にはいないでしょう。他団体への流出だって許容できてしまうぐらいの「遊び」の余地が出来ることを期待してます。

 NEVER選手権。ぶっちゃけみのるがあまり好きではなく、対して期待もせず鷹木が気の毒ぐらいに思っていたのですが、意外や意外、好試合となりました。鷹木という選手は打撃、投げ、肉体的なタフさ、声出し、とまさにすべてが「パワフル」という言葉が似合う選手だと思ってまして、みのるが勝つのであればこれらを何かしら超えるか潰す必要があったのですが…終盤のエルボー一発で全て解決してしまいました。

 しかしながら鷹木のNEVER防衛ロードはキャリアが下に対する選手への壁となり、その選手の魅力を存分に引き出し、格を上げ、それをさらに自分が上回り、さらにさらに客をも納得させるという相当難しい仕事を完璧にこなしていました。みのるの対戦カードとしてみたいのはどちらかというと同世代周り。それなりにキャリアのある選手との方が名勝負は多い印象です。NEVERもいつまでも石井塾長や殿などのベテランに任すことは難しいわけで、最近の若手(プロレス基準)路線は大変良かったと思うのですが、みのる相手に若手が挑戦しても全力を出し切ることができるのか。結構疑問だったりします。

第4試合 石森vs高橋ヒロム

 ヒロム勝ち予想でした。SHOやデスぺが最近評価を上げておりましたが、やはり現在のジュニア戦線において高橋ヒロムはぶっちぎりの存在感で、この1強体制はそう崩せるとは思えない、それぐらい圧倒的なものでした。このチャンピオンを前に石森が取った作戦は徹底的な弱点攻めと研究を重ねたうえでの得意ムーブの封殺。ヒロムもヒロムで肩にかなりの不安があるのか前哨戦での秒殺宣言など長期戦は不利と理解していたような節があります。

 石森は肉体的なスペックは見た目通りの素晴らしさがあり、技の正確さや構成も見事。ただそのハイスペックさ故の器用貧乏感も少々見受けられなくもない印象でした。しかしながらこういうある程度勝負の勘所が明確になっているとそのなんでもできるハイスペックさが牙を剥き、まさに完勝と言える結果をもたらしました。もう古い話となりますがG1でのオカダvs丸藤を彷彿とさせるほどの完勝。これがノアのやり方か!…というのは冗談ですが今日の石森はめちゃんこ強かった!

第5試合 ゴールデンエースvsデンジャラステッカーズ

 GAの勝ち予想で合体テーマが流れた瞬間に勝ちを確信しました。外しすぎでは…?一部では茶番などと言われていましたが大阪城以降の「神」継承ストーリーは個人的にはかなりアリよりのアリでした。njpw universeなもんですみません。

 試合も城ホールの時と比較して明確にGA側の連携が良くなっており、城ホールの試合での不自然なぐらいの連携の少なさ(DTの連携の多さ・上手さ)もおそらく意図的なものだったと思われます。誰が筋書きを書いたかは分かりませんが、もし棚橋なのであれば…やはり恐ろしい男です。

 しかしながら試合としてはDTの完勝。危うく飯伏へのエース継承の踏み台となるところでしたが、現在のタイチとザックはそれをそう簡単に許すほどの格でも実力でもありませんでした。技やタッグワークは自分なんかよりも他の人が解説した方がいいと思うし語れないのでやめますが、試合での二人のヒールっぷりと防衛後のあの本当に嬉しそうな笑顔がギャップになってていいんですよね。早くグッズ出して。

 試合後GAは一旦解散となるようですがそれはそれで残念。このGAとDTの抗争は最近のタッグ戦線の中では試合・ストーリー共に大変おもしろかったのでまたいつか見たいものです。そして棚橋から「神」継承を果たすべく飯伏はG1と向かうわけですが…2連覇なるのか。

メインイベント 内藤vsEVIL

 内藤勝ち予想(願望)でした。前哨戦での舌戦は内藤の圧勝でやはりこの男、挑戦者の立場の方が似合います。とはいえ実質的な挑戦者はEVILと言っても過言ではなく、いかに周りを納得させて内藤に勝つ…という高難度ミッションの割に舌戦では内藤に完封され、公式インタビューも内藤優先と適正の有無はあるにしたってもう少し頑張って欲しいなぁというのが正直なところでしょう。いや「KENTAに電話したら?」は笑った。

 入場。ぶっちゃけこの試合の4割はここです。城ホール戦での内藤は憂いを帯びたなんとも言えない表情での入場でこれはどうやら意図的なもので間違いなかった(スマホサイトインタビュー参照)ようなのですが、今回は自身に満ちた表情でこれぞ内藤と言わんばかり。対するEVILも照明オフからの入場で雰囲気はかなり出ていました。でもリリーフカー使ってほしかったな…

 試合としては内藤のディック東郷排除パターンの多さとEVILホームランとBUSHIサナの援護ぐらい合わせて2割ですね。キラーモード内藤とかいってすみませんでした。…というかリモート応援システムが気になりすぎてちょっと集中力にかけてしまいました。新たな試みとして余り否定的にはなりたくないし、対案があるわけではないのですが、もうちょっと、こう、なんとかならんか。

 試合後、てっきりサプライズでジェイが来るかと思ってたのですが特に何もなく、ある意味それがサプライズか…と思いながらほぼほぼスターダストなマイクを聴いてハポンしたら最後の花火!そしてそれを寝そべりながら眺める内藤!もうこの時点で大体の不満は吹っ飛んでしまいました。結局のところ、実際に会場に足を運ぶ利点って特別な絵をその場で見られることなんですよね。そして今の新日は少なくともビッグマッチでは必ずそれを見せてくれると思っています。この絵を生で見られた時点で神宮に来た甲斐がありました。ありがとう内藤哲也、ありがとう新日本。

 さて今後のEVILですがかなり厳しい状況に置かれてしまいました。G1での巻き返しとなるのか、はたまた他のバレクラ勢と内紛が始まるのか、外道さんがジェイのシャツを着てた意味はあるのか。EVILの明日はどっちだ!

 最後にこのコロナ下の中で、大きなリスクを負いながら神宮球場での開催を決断・実行してくれた新日本に感謝を。ワクワクをありがとう!次はG1だ!!

 …でもまさか本当にG1のメンバー発表ないとは思わなかったよネ!!



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