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おにぎりパーティー

子育ての風景

上の子が小学2年か3年、下の子が幼稚園の時だったと思う。
ウチでおにぎりパーティーをすることになった。
いつも遊んでいる近所の同学年の兄弟を招待するのだ。
息子は張り切って画用紙でポスターを書いてドアに貼った。
さて
男子4人なのでご飯を圧力鍋いっぱい6合炊いて
中に入れる具と海苔とプラスティックのおにぎり型を用意して
子ども達でおにぎりを作って食べるのだ。
型は一つなので順番を守って作らなくてはイケナイ。
まずは私がお手本を見せた。
小ぶりの型で、お茶碗に半分くらいのご飯を入れて
そこに好きな具を入れて型を合わせて「きゅっ」と固めて「ぽん」と出す。
するとちゃんとおにぎりになっていて、それを海苔で巻いて出来上がりだ。
よしっ、順番順番、と、まずはお兄ちゃんたちから。
弟たちは真剣に見ている。
(そうだ、よく見て覚えるんだよ)
(期待して待つのも楽しみなんだよ)
中に入れる具は何だったっけ?
鮭の焼いてほぐしたの、納豆、ウチの梅干、かつ節で作った佃煮もどき
たくあん漬を刻んだのもあったかしらん
子どもらはおにぎりの型が空くのを順番で待って
おいしそうに食べているのを見ながら待って
よだれをしゅっと吸い込みながら待って
次は何を入れようかと一生懸命に具を選んでいた。
型は順に子ども等の所を回って6合炊いたご飯はすっかり無くなって
しまいには梅干しだけをちょっとずつつまんで口に入れては
「うわあ~すっぱい~もうだめだ~」と
何度もイスから床にずっこけていた子を見てみんなで笑ったっけ。
食べている間はもちろん、作っている間も
型の順番を待っている間も楽しそうに盛り上がっていた。
私の口に入ったのは小ぶりのおにぎり一つだけだったが
それも子どもらの食欲へのうれしさ頼もしさで
すべてが楽しく懐かしい思い出になっている。