不惑の歳

不惑の歳は40才を指します。40才を迎えてこれからの人生、方向性が定まってもう迷うことはないという意味です。

僕の現実は全くそんなことはなく、40才になっても本当は何がしたいかも分からず、寝食を忘れて打ち込むものなく、ただ毎日漫然と暮らしています。しかし何がしたいのか分からないから何もしないのではなく、食べていかないといけないので仕事はしています。その仕事もやりがいを感じることもなく、ただただ量も多くなく質も高くない単調な業務をこなす毎日です。これでお給料がもらえるのだから、お気楽でとてもありがたいことです。毎日の面白くなさに嫌気がさして溜息をつくこともありますが、その時は今ある何と言うこともない日常はとても幸いなことなんだよと、自分に言い聞かせてます。そういう時は1日3回はあります。多い時は20回ぐらいあります。最近はちょっと頻繁です。

これではいけないと思いに思い、何か人生をかけて生み出せるものを探し中ですが、やっぱり何も見つからないのです。まだ自分の中に欲があったり自分はこんなはずじゃないという希望があるから苦しいのでしょう。もし自分なんて高が知れている、何者にもなれないぜおまえは、という諦めとか開き直りがあればきっと楽なのです。それはそれで迷ってないから不惑なんです。

不惑には程遠い自分がたまらなく情けない。


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