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#149.【犬は思ってるより〇〇が大事!来客吠え対策②~】

こんにちは!

15年以上【犬の保育園】の先生を行っている尚ちゃん先生と申します。

さて、

今回は「犬は思ってるより〇〇が大事!来客吠え対策②」


というテーマでお話をしていきたいと思います。

前回、来客吠え対策として
「ホームから離れてアウェイで来客を迎え、犬より先に家に入ってもらう」ということをお話しました。

前回の記事はこちら👇

いかがでしたか?実践されてみた方はいらっしゃいますか?

ただし、この方法は
「家に入って多少の時間を共に過ごす来客」にしか通用しません。

「来客界のラスボス」郵便配達員のかたや宅配便のスタッフさんには
通用しません。

前回は
「本能的なアウェイ・ホームの意識を知り、来客吠えの対策に生かす」ことをメインにお話をさせていただきました。

今回は一歩進んで、

「本能的な意識を知り、対策に生かした上で、新しい【経験】を作る」


ことをお話します。

前回のお話、「来客に吠える犬に対し、ホームの外で来客対応をする。」

ことで犬の劇的な反応を減らすことができるということと
理由についてお話をしました。

ここでキーポイント。



トレーナーという人間は、
「ある行動から、犬が何を学ぶか」に注目します。
(これはもう、職業病みたいなもんです・・・)


来客吠えを防ぐために、ピンポンが鳴ったら、
ホームの外に来客を迎えに行く。

この行動から犬は何を学ぶのか?

ここまで、ちょっと想像力を働かせてみてください。

ある犬は、
「ピンポンが鳴ると、外に出してもらえる」と学習するでしょう。

ある犬は、「ピンポンがなっても、来客は入って来ない」
と学習するでしょう。

ここで重要なのは、

「ある事象が起こったとき、それに対する反応を教えておかなければ、犬は自分の都合で物事を学んでいく」ということです。

「ピンポンが鳴ると、外に出してもらえる」と学習した犬は、
ピンポンが鳴ったときにうれしくて興奮して吠えるかもしれません。

「来客が入ってこない」と学習した犬は、
代わりに飼い主さんを急かすようになるかもしれません。

覚えてほしい行動は、経験からしか学習することはありません。

たとえば「ピンポンが鳴ったら、リードを付けるまで玄関ドアの前でお座りをして待ってる」

ような行動は、

ピンポンを鳴らすと同時にリードを付ける前に
「まて」をするというトレーニングをたくさん積むことが必要です。

これをすることで、「ピンポンが鳴ったらドアが開いて真っ先に飛び出す」ということが防げるわけです。

多くの来客吠えをする犬は、
チャイムが鳴ったときの、飼い主さんが理想としている行動、
つまり「正解の行動」を教わっていません。

なぜなら、飼い主さんはチャイムやインターホンがなると同時に、
意識が来客対応に集中するからです。

犬は「インターフォンが鳴る→飼い主が立ち上がってせわしなくなる→侵入者が入ってくる」という「経験」を積むことで、

最終的にインターフォンが鳴っただけで吠えるようになります。

これは「経験から学習した行動」ですので、
仔犬のころやご自宅にワンちゃんが来たばかりのころには、
インターフォンが鳴ってすぐに吠え立てるようなことはなかった・・・

という愛犬さんが多いと思います。

「経験学習」「反復学習」はものすごい効果を発揮します。


そのため、飼い主さんが望んでいない行動を反復学習している愛犬さん
つまり「インターフォンに吠える」犬に対して、

「これが正解」ということを教えることが必要です。

これは多くの場合、
「インターフォンの音に反応しない」かつ「侵入者に反応しない」が正解になります。

どうやって「正解」を教え、「正しい経験学習」をさせたらいいのか?については、

この

「インターフォンの音」に対する条件付けを変えて、
新しい条件を付けることが一番確実です。


「パブロフの犬」の犬はベルの音を聞くとおやつがもらえるので、
よだれを垂らしました。

それと同じように、
インターフォンが鳴ったらおやつがもらえることを条件に付けておけば、
吠えるのではなくてよだれを垂らすようになる・・・・

これが「犬の経験学習」になります。

もし、あなたが愛犬の行動で困っていることがあれば。

それは「本能的要因」から派生した「とある条件での経験学習の積み重ね」から、今の行動が出てきているかもしれません。

条件を変えてやること・・・インターフォンが鳴ったら侵入者が来る、ではなく、おやつがもらえる。

というような・・・・そんな条件を変えること

新しい条件のもとでの、経験をたくさん積ませること。


それを行ってみてください。

また、すでに激しい反応が出ているようであれば、
反応レベルが少しでも低い状態を作り出し、そこからスタートします。

たとえばインターフォンが鳴ったときにはもう、
おやつなんて反応しないほど吠えまくってしまう場合。

こんな時には、まずインターフォンを聞く場所を変える。

インターフォンの音自体を変える・など、
反応が少ない状態にしてから新しい条件を強化していくといいでしょう

いかがでしたでしょうか

実はこの方法は、すべての犬の行動修正のための基本的な考え方になります。


あなたは愛犬さんに、インターフォンが鳴ったときにどうしてほしいですか?

答えがでたら、そのための経験を積ませてあげましょう!


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