#18「犬が身体を掻くのは痒いから」ダケじゃな~い♪
こんにちは!
15年以上【犬の保育園】の先生を行っている尚ちゃん先生と申します。
今回は、「犬が身体を掻く理由」についてお話します!
冬から夏になっていくこの時期は、冬毛が抜け変わる時期でもあるので、
身体を掻く事が増えるのももっともです。
また、犬にも花粉症の可能性もあるのです。
ワンちゃんが身体を掻く原因は、
その多くは外的要因、痒みや違和感になりますが、実は、そうでは無い場合もあるんですよ!
「え?犬が身体を掻くのは痒いからじゃないの?」と思った皆さん!
よく思い返して見てください。
例えば、飼い主さんにイタズラが見つかって叱られている時。
例えば、他のワンちゃんとご挨拶の時。
例えば、しつけ教室や病院の待合室などで大勢のヒトや犬と出会った時。
突然愛犬が、身体を掻き始める事はありませんか?
これは、以前「犬がしっぽを降っている時は嬉しい時だけじゃない」
という配信の時にもお伝えしたアレ!
そう!
犬同士のボディランゲージ、カーミングシグナルの1つなんです。
身体に何も異常が無くても、
相手や自分に対して気を落ち着かせるためによく使われるボディランゲージです。
逆にこの状態は犬がストレスを感じている、
というサインでもあるので、
続くようであればその場を1度離れるなど、
状況を変えてあげましょう!
また、他にも身体を震わせる、
あくびをする、目をしばたたかせる、不必要に地面の匂いを嗅ぐ、など
ストレスを感じている犬が表すボディランゲージは様々です。
注意したいのは、こういうシグナルが出ているときの犬には
集中力がなくなっていて、人の言葉が届きづらいということです。
「僕は今、ちょっと緊張したりストレスフルなので、なんとか落ち着こうとしてますよ」
というサイン、見逃さないで上げてくださいね。
叱っているときに、あくびをしたり身体を掻いていたら、
より怒ってしまいそうですが
逆効果なので、ご注意ください。
人間も、緊張したり、
なんとなくいたたまれなかったり、気まずかったりするとき
肩をまわしたり、溜息をついたり、目をそらしたり、頭をかいたりしますよね。
そんな時は環境を変える、少し待ってサインが消えるのを待つ、違う動きをして気をそらす、などで解決することがあるので、試してみてください。
また、犬同士であれば、自分にストレスがかかっている状態であることを、
相手の犬に伝えています。ただしこの「ストレス」は悪いものだけではありません。
お散歩やドッグランで、近寄ったり近寄られたりした場合、
自分の犬や相手の犬がふと身体を搔いたり、急にあくびをしたり、身体をぶるぶるとシェイクしたりすれば、
それは何となく、お互いの中にある緊張感をほぐそうとしているサインです。
「僕には敵意はないよ、平和なやつだよ」という意味でわざと目をそらしたり、敵意のないことをあらわす行動をとるのです。
実際、初対面の犬同士が近づき、片方がこの「カーミングシグナル」を行うことでその場が雰囲気よく収まった、ということは多々あります。
問題なのは、この「カーミングシグナル」を使えない犬、読み取れない犬がいるということです。
カーミングに限らす、犬同士で伝え合うボディランゲージは、生まれ持ったものを経験と学習から使える子もいますし、学習不足・社会化不足・経験不足から使えない・わからない子もいます。
使えない、わからない子は、幼少期に経験を積まないまま親兄弟から離され、1頭で売られていたり、人間の家庭では御留守番が多い子が多い気がします。
この場合は、いくら自分の犬が相手に伝えようとしてサインを出していても、効果がないので、最終的には怖い思いをしたり、喧嘩になったり、トラウマになることさえあります。
もし、自分の犬が相手の犬のシグナルに気が付いてないな、
とか相手の犬が自分の犬のシグナルを無視しているな、
と感じる場合、自分の愛犬を止めたり、守るのは飼い主さんの役目です。
特にドッグランでは起こりやすい事象なので、ドッグランにいるときには常に自分の犬と相手の犬のボディランゲージを監察してください。
また、こちらはその「自分を落ち着かせるために掻く」がエスカレートしすぎると、
「自傷行為」とも取れてしまうほど、身体を掻いたり舐めたりする場合があります。
これは、先ほどのカーミングシグナルとは少し意味合いが違いますが
「掻いているときだけ、痛みやかゆみを忘れられた」という記憶や経験、時には暇つぶしから、既にその症状はなくなっているのに、同じ行動を繰り返し、逆に自らを傷つけてしまう掻き方になります。
このような精神的な原因の掻き方のほか、
あまりに頻繁に同じ場所をしつこく掻く、
環境や状況の差に関係なく身体を掻く、
外的または内的な身体の異常があって掻く、
特定の場所や季節、食べ物や刺激を摂取したあとに掻く
という場合には、獣医さんに相談されることをお勧めします!
特に精神的なことが原因で身体を掻きむしる場合には、
トレーナーも通常の獣医さんもなかなか対処が難しい場合があります。
そんな時におすすめしたいのが、「ホリスティックケア」!
病気や不調の原因を毎日の食事や排泄、運動など心身ともに総括的な体全体の問題としてとらえ、アプローチすることで西洋医学の対処療法とは少し異なるものといえます。
ハーブやアロマ、フラワーレメディやホメオパシー、漢方などが知られています。
「当てはまるかもしれない・・・」と思った方は、
まずは愛犬さんの「かゆみ」の原因から探ってみてくださいね♪
最後まで読んでいただき、ありがとうございます🤗
【人生は、運と縁とタイミング】 ここまで読んで下さったアナタに感謝✨
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