ヒマラヤ精油のプロフィール#04【カンショウ】
カンショウ(甘松)は別名をスパイクナード或いはナルドと言い、野生ではヒマラヤの高度3,000m以上の高山のみに生息する植物です。
●高山に生息するインドで保護植物指定を受けている希少植物
この植物を蒸留して作られる精油は「ヨハネの福音書」には《奇跡の精油》としてその名を連ねています。限られた地域でしか生息できないわけで、その希少性はインドの国内でも手に入りにくいと言われます。
Thousand Snowでは独自の生産経路を使い、年間500㎏を配給することが出来るのだそうです。その希少性からサンダルウッド同様、インド政府は保護植物に指定しており、現在も年々希少性が上がっていると言われます。
♦陰陽五行から見た分類
心(夏)系の精油
♦西洋占星術から見た分類
土星 月 地のエレメント
♦スピリチュアルレベルでの意味
豊穣な大地との繋がりをサポートするアバンダンスオイルです。
地球や自己とを深く掘り下げ、グラウンディングすることで初めて豊かさのエネルギーが天から舞い込んできます。
エネルギーに敏感で気疲れした時に使用すると落ち着きます。
♦アーユルヴェーダから見た性質
熱性:保温 湿度:保湿
ドーシャへの影響:KV-、P+
ヴァータにとっては自分を取り戻す精油
過剰に増大したピッタを安定させる
♦相性の良い精油
ダヴァナ、チャンパカ、アンジェリカ、クラリセージ、ゼラニウム、ヤロウ、パチュリ、パイン、カユプテ、シダーウッド、ラベンダー、ベチバー、ジンジャー、カルダモンなど
♦私見としてのカンショウ
心を温め、地に足を着かせてくれる精油です。不安定で揺らいでいる時には思考をしっかりと根付かせ、落ち着きを与えてくれます。
非常に強い芳香を放ち、その香りは独特です。大地の土の匂いの中に甘さと温かみがありますが、どっしりとした重厚感があり静かにそれが沈んでいくというニュアンスです。甘さは香りが鼻から逃げていくと同時にほんのりとした苦みに変わります。
少々クセのある香りですので好き嫌いが分かれる精油ですが、慣れてくると意外と好む人が多い精油です。ブレンドをする際には非常に良いベースとなる精油です。
*カンショウ
【学名】Nardostachys grandiflora
【科名】スイカズラ科
【抽出部位】粉砕した根茎や葉
【抽出方法】水蒸気蒸留法
【原産国】ネパール
【特長】
形状:なめらかでわずかに粘性を帯びた液体
色:琥珀色から藍色または緑がかった青まで多様
香り:強い、甘めのウッディまたはスパイシーな動物的な匂い、カノコソウに似た匂い
**ヒマラヤ精油は世界で唯一FSC(森林管理協議会)・オーガニック・そして野生種保護の認証を受けたエッセンシャルオイルです。
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