精油百花 #48キャラウェイ
◆キャラウェイの基本プロファイル
【学名】Carum carvi
【科名】セリ科
【精油抽出部位】種子
【芳香】力強くスパイシー、甘さと温かさを持つ
【ノート】トップ
【性質】熱・燥
【五行】土(そして水)
【原産地】ヨーロッパ、シベリア、北アメリカ
【抽出方法】水蒸気蒸留法
【化学組成】リモネン、カルボン、ミルセン、フルフロール、クミンアルデヒドなど
【作用】強心、抗菌、抗カタル、抗感染、鎮痙、食欲増進、駆風、消化促進、催淫、催乳、殺寄生虫、刺激、浄血、通経、利尿、健胃
【安全性】毒性なし、敏感肌には注意
草丈30~60cmの二年草。
フェンネルやコリアンダー、クミンなどの芳香を持つ種子をつけるハーブ。
主として種子は調理用に栽培される➡中央ヨーロッパではパン、ケーキ、チーズ、野菜料理に使われる。(この地方の料理に独特の風味を加える)
古代エジプトには祭事の香りと食事の材料に用いた歴史がある。
ニコラス・カルペッパーはキャラウェイの種子が頭部や胃腸の冷えによるあらゆる症状によい、と述べている。
《東洋医学的視点》
胃腸の気の流れを促進し、痙攣を緩和し、蠕動運動を助ける。
腹部膨満、消化不良、悪心、げっぷ、鼓腸に効用があるとされる。
熱性で甘く気分を爽やかにする➡脾の陽気を強める力
脾の変容を起こす気(運化腐熱=消化機能)の働きを促進させ、湿邪が生じて痰が溜まるのを防ぐ。
体重が増加しやすく疲労体質で冷え性の傾向がある人に適する。
◆キャラウェイタイプのパーソナリティ
情緒不安定な環境に育った人に特に適する。
◆サトルアロマセラピー
失われたエネルギーを充電してくれる。
「土」の気を補う➡自己を中心に据え、不動の信念を回復させる。
種子の精油には「保管」「温存」という意味もある。
◆ブレンディング
安息香酸、オレンジ、カモミール、カルダモン、コリアンダー、ジンジャー、ゼラニウム、バジル、ラベンダー、ローズウッド、ローレル
◆特記
胃部の不調や不快感にはフェンネル、オレンジ、マージョラムとのブレンドが良い。
伝統的に浄化を象徴するハーブ➡ある意図があり直観力に導かれる時、これは神聖な領域と対話する力与えると信じられていた。
キャラウェイの種子は結実を祝うウェディングケーキに加えられる。
中世では蒸留されて媚薬の成分として調合された。
耳痛を治す手助けとなり、眩暈を解消する。