「1日ずつ、1日ずつよ」
いつも行く映画館の上映スケジュールを見て、この映画のことを知る。なんだかおもしろそうじゃない?時間を見つけてみてきた。
サイコーの仏頂面の63歳の主婦、ブリット・マリー。笑わない。決められたスケジュールで日々の家事を片付ける。夫と二人暮らし。出かけるのはスーパーくらい。
そんな彼女の日常が新しく変わる・・・
最初の頃はブリット・マリーがかわいそうになった。夫に裏切られ、住み着いた先はひどい有様。子どもたちは言うこと聞かないし。ネズミは出るし。
でも「一日ずつ、一日ずつよ、ブリット・マリー」そう自分に言い聞かせる中でだんだん笑顔が増えてきた。ブリット・マリーに恋する男性まで現れたりして!いいぞいいぞ。ラストのサッカーの試合の後の祝勝会もよかった。みんな見てるんだよ。最後の彼女の選択もよかった。
それにしても…あんなに長い間妻を裏切り続けてきたくせに、よく戻ってきてと言えるもんだな、旦那は!!それだけはいらいらした。
映画が終わって客席が明るくなる。見回すと同世代かちょっと上くらいの女性、それも一人連れが目立つ。みんな元気をもらいに来たんだね。同志たちよ!一日ずつがんばろうぜい。