「誰に知られずに死ぬ朝」千穐楽公演
映画「his」に出てた藤原季節くんが気になって、チケット取ったら千穐楽日。
ワクワクしながら彩の国さいたま芸術劇場へ。
前回は大ホールで「ヘンリー八世」を見た。
今回は小ホール。すり鉢状になってて、とても見やすい。私は上の方のはじの席だったけど、見にくいということはなかった。あえていうなら、私に背中を向けた状態で役者さんたちがセリフを言う時に聞こえづらいなとは思った。
<あらすじ>歩美はここしばらく、年も取らず死んでは生き返りを繰り返し死ねず、長生きしています。
自分より早くに好きな人が死んでしまうので恋も愛も放っておいたのですが歩美は恋に落ち、やがて良嗣と結婚します。そんな良嗣は死ねない歩美の為に、一緒に死のうと歩美を殺す努力に精を入れています。
良嗣の兄・浩介と江梨香にはりっちゃんという子供が居まして、りっちゃんは子供だと思っていたらいつの間にか歩美よりも早くに子供を産みます。長く生きる歩美はどんどんと周りが年を取ってゆく、そんな様子には慣れていて幸せですが、やはり時々、例えば一人で朝起きてすぐ、好きな人とご飯を食べている時、誰かと手を繋いで眠る時に、幸せでも生きているだけで人間は寂しいと感じてしまいます。なので歩美は死ぬべきだと考え続けますがやはり死ねず、死のうと思いながらまた長く生きます。そんなお話です。(公式HPより)
安達祐実がすごい。最初は13歳‼️13歳に見えるのよ。さすが。
そして、死なない歩美。死ねない歩美。
長生きはいいことだと思ってたけど、自分と関わった人が自分より先に死んでゆく。
自分は老いもせず、死ぬこともない。それってとても辛いことなのでは。
最後の自殺シーンは私の方からは見えづらかったけど、見えなくてよかった、、、と思ってしまった。それくらい悲痛だった。
今回見る機会となった藤原くん。
りっちゃんの息子。18歳。歩美のことは聞かされていないんだね。だから、歩美を嫌ってる。そして、最後。絶句した。
歩美の夫の良嗣さんが年齢を重ねていくのがわかる。役者さんてすごい。
舞台は映画みたいにドラマみたいにはいかないから、どうやって表現するか。が今回は舞台となるテーブルがアレコレ「変身」したり、リモコンカーが出てきたり、自転車でグルグル走ったりするのがリアルでおもしろかった。
ヘンリー八世みたいな大がかりなものもまた見たいけど、もしできるならこれくらいの規模のお芝居をまた見てみたいな。
購入したパンフには演者さんたちのそれぞれの死生観が載ってた。私の死生観は?母の死、同僚の死が大きいな。人はいつ死ぬのかわからないんだ。なら、悔いのないように生きたい。楽しく笑って生きていきたい。
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