私の悪癖と不老不死願望の話
ただこれを書き出しておかねば、私はこのことについて脳内で煮詰まり焦げ付くまで考えることになるので書き出しておこう、そう思った。
私は希死念慮を持ちつつも、このトラウマやら生きづらさが無く無限に金があるなり、生きる分の衣食住が保証されるなら不老不死でいたいという割と我儘な危険思想の持ち主である。その理由を突き詰めて考えた時に、私の出典掘り返し癖というべきか、遡り癖と言うべき悪癖にあることに思い至ったのだ。
この文章は私の我儘な願望とその言い訳を書いていくものなので、特に読む必要はないと思う。
しかし、『わかるー』とゆるく同意してくれる方がいるのなら、これ以上ないと思っている。
さて、私の出典掘り返し癖について話そうと思う。
これは例えば、特撮にハマったときにとりあえず初代ゴジラを見るとか、ロボットアニメにハマったときにとりあえずで鉄人28号やマジンガーZを調べて、手に取りやすい媒体で履修してみる。そんな癖だ。
この癖に関して言えば、私の親戚の中に「ゲームは遡れる限り古い作品から」とか私がハリーポッターにハマった際にモンティ・パイソンの履修を半ば強制するような者がいることに由来すると思っている。
特撮にハマったと話した際に初代ゴジラを見せてきたのもその親戚だ。
そんな悪癖があると何が起こるか。例えば筋肉少女帯にハマった私は名曲『何処へでも行ける切手』の一説に出てくる『包帯で真っ白な少女』は少女椿のみどりちゃんが元ネタだと知る。そこで私の履修すべきものに少女椿が追加される。少女椿を履修している最中に、少女椿の原作、丸尾末広氏がアングラ劇団、東京グランギニョル所属だったことを知り、アングラ演劇を知る。手が届きやすいのとその他聞いたこともあるということでとりあえず書を捨てよ街へ出ように手を出す。つながりはアングラ演劇というただそれだけだが。
こんなまどろっこしい連想ゲームが私の日常でほぼ常に起こっているので欲しい本も読みたい本もそれを読む時間もすべてが積み重なるなり足りなくなるなりするのだ。
そこへきて、私はとりあえず楽しいこととあれば手を出さずにはいられない性分なわけで、おそらく全知全能になるのが早いのだ。
しかし、全知全能になるために、学び、実践するという工程はすっ飛ばしたくない。そして出来上がった、死にたがる不老不死になりたい30代文学少女。
そう、文学少女のまま、年を取ってしまったのだ。
甘い夢を見て、楽しいことを無邪気につまみ食いし、時間が無限にあったらいいのにと口も軽くつぶやく夢見るおばさんが出来上がってしまったのだ。
それに気づいたのは、今さっき。
もっと早く気づいていればと思うが、私の時間の使い方は明日も一年後も変わっていないので、後悔することもないのだ。世間様にこうして公開はしたが。
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