Story of a herbal planet 3
Melissa officinalis
メリッサ、レモンバームとも呼ばれるハーブ。情報社会と言われて久しい現代において、私たちに静寂をもたらしてくれるハーブのひとつです。
例えばスマホから受け取る刺激による心身への影響を最小にしてくれる。
仕事であった嫌なことや不安なことが、ぐるぐる巡ってしまってとまらない、そんなときにも一度ネガティブな感情を手放させてくれます。
イライラするときにリンデンやパッションフラワーなどと召し上がると落ち着かせてくれます。
お店でも、いろいろ受け取ってしまい疲れきっているかたにはブレンドに選ばれる人気のハーブです。
この現代社会における刺激過多の結果は私たちの神経におそろしい負担となってのしかかり、ストレス、不安状態、鬱状態、深い迷妄感を生じさせている。そこへレモンバーム精油が天の賜物のように登場する。(中略)"保護油”として外界から襲ってくる攪乱から身を守ってくれるので、外からのエネルギーを遮断して活発さを損なったりせずに、その人のためになるものだけを通すフィルターに似ている。なかでも沈着と内面的な平衡感覚を見いだすことを助け、賢明さを育ててくれる。―『天の香り』S・F・リチィのレモンバームについての項より引用
レモンバーム(メリッサ)は精油もあり、ドライのティーとはまた香りが違うが、フレッシュの葉にお湯を注ぐと精油成分が僅かに蒸気に乗り、高らかで甘やかな香りが広がります。
香りが強く感じる方は茶葉でとるのが良いでしょう。
鏡の中をのぞく人。映るのはいつだって自分自身。
Remember your mortality.(死すべき運命を忘るる勿れ)
私の中で印象的な言葉の一つです。
2月17日から3月10日の満月後まで水星が逆行しています。前にinstaで投稿しました。
イベントや集会等の自粛要請にはじまり、イベント開催した方々は批判集中。中止した方々は大損害。
学校は休校で、職場も営業時間を短縮したり時差出勤、テレワークなど。
みんなみんな、ひきこもり、さらにSNSやテレビを見る時間が増えていることでしょう。
WHOが日本も含めた4か国を懸念材料として指定したことにより、インドでは発行されたビザが取り消し。国外での日本人差別のニュースも飛び込んできました。
ひきこもれ~、ひきこもれ~ムードですね。ひきこもるときも、楽しくひきこもりたいものです。
煮詰まってくると、人間とげとげしくなります。本来争わなくていいことで争ったり、イライラしたり・・・。声高に危険を叫ぶほど、恐怖と疑心暗鬼が増幅されてしまいます。
こういうときにレモンバームを使います。深呼吸、ストレッチや瞑想もいいですね。正しく怖がり、必要な情報だけを得られるフィルターを手に入れましょう。
次の満月、3月10日は乙女座の満月です。
そしてスーパームーン。
地球と月がとても近くなります。
この日は3月20日の春分に向けて、いらないものを手放して心に新しい良い空気を呼び込むためのスペースづくりに向いています。
すごく感覚的なことを書いていますが、心身を整えておくと、惑わされることが少なくなり、本来の自分がどういう人間かがわかるようになります。余裕を持つことで視界も広がり、いいアイディアが湧いてくるでしょう。その整えに、最適な時期が3月には2回あります。(たとえるなら、年末の大掃除に似ています。)
それが3月10日と20日です。
せわしないなぁ。
手放したいことを紙に書くのもいいでしょう。今のご自身に手放したいことが無いならば、ヨガや瞑想で気を巡らすのもいいですね。
もちろんレモンバームやラベンダーなどを使ったハーブティーでしばしゆったりと過ごしていただくのもよいです。
3月7日に浅草橋のdoremifaさんでHerbal Standを行います。オリジナルのブレンドも可能で、満月におすすめの「手放し」「軽くなる」がテーマのお茶と、春分のお祝いに使うお茶をミモザを飾ってお作りしておきます。どうぞお越しくださいませ。
doremifa
東京都台東区鳥越1−17−3
Thu. Fri. Sat. Sun. 12:00 - 18:00 open
直接のご来店が難しいようであれば、web shopもあわせてご利用いただけます。
皆様どうぞよい一週間をお過ごしください。
参考図書
植物からのギフトである香りの効果や使用法について、詩的な世界観で語られます。現在は1700円くらいで買えます。とても素敵な本です。