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何事も経験が必要【1人電車デビュー】
こんにちは。さなぎです。
息子、1週間の付き添い期間を終え1人で電車通学するようになりました。
「1週間も付き添うなんて甘やかしている」と思うかもしれませんが、我が家は電車よりも車をよく使う地域。
周りの子には小学校3年生まで電車に乗ったことがない子もたくさんいます。
わたし自身は近くに駅があったため、小学校の低学年の頃には電車移動をしていました。
4年生の頃には電車で塾にも通っていたので、正直車よりも電車の方が得意です。
“生まれ育った環境って影響するんだなぁ“と改めて思ったこの春。
今日はそんなお話です。
雛の巣立ち?
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息子がN中等部まで向かうには1回の乗り換えを含めて、電車の所要時間としては30−40分ほど。
先ほどお話したように電車に縁のない環境から一転、電車通学になった息子としては不安いっぱいです。
当初は入学してからの1週間(週3登校なので3回)、ガッツリわたしが付き添うという話をしていました。
しかしふと思う。
『それは果たして彼にとって経験になるのだろうか?』
別に初めから全て1人でこなせとは言ってません。
環境変化に弱い息子ですから、それは難しいことは理解していました。
でもずーっとギリギリまで付き添ってもらって、次の週からいきなり最初から最後まで1人での方が負担が大きいのではないか?と思ったのです。
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ではこうしよう。
出発駅をA駅、乗り継ぎ駅をB駅、N中等部の最寄駅をC駅としましょう。
行きのルートは『A駅→B駅→C駅→N中等部(徒歩)』。
帰りのルートは『N中等部→C駅→B駅→A駅』。
わたしからの提案はこちら。
1日目行き(初日):N中等部まで付き添い
1日目帰り:C駅入り口に集合(1人で徒歩移動)
2日目行き:C駅出口で解散(1人で徒歩移動)
2日目帰り:B駅で集合(1人電車移動)
3日目行き:B駅出口で解散(1人電車移動)
3日目帰り:A駅で集合
徐々にひとり立ちしていくという提案を息子にしてみました。
不安がっていましたが、「うん。やってみる。」と。
よし、決定!
その話を母にしたところ「雛の巣立ちだな。」と言われました。確かに。
1人で電車に乗る
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2日目の帰り。
小学校のほとんどを送り迎えで過ごしていたのに、中学校になりいきなり1人移動(しかも電車)。
息子も不安かもしれませんが、親の方が実は不安いっぱい笑"
B駅まで来れるかな、とiPhoneの“探す“アプリを何度確認したことか。
N中等部では「でんしょばと」という入室退室管理アプリがあり、子どもの入室・退室を親に知らせてくれます。
退室してからのソワソワったらもう大変でした😅
退室からアプリでチラチラ確認。
しばらくしてB駅に到着したっぽい。
息子、1人で来れた!
これはもはや子離れ出来ていないわたしの試練なのかもしれませんね。
心なしか息子は自信をつけた表情でした😎
(わたしの寿命は縮まったかもしれませんが。)
思わぬ敵はSuica
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さてさて3日目。
朝の出勤ラッシュが少し収まったかなという頃合いのB駅。
ここから路線を変えてC駅に向かいます。
路線が変わるので一度改札を出て、B駅の改札へ。
わたしはすでに離れていましたが、ちょっと心配だったのでB駅で少し待機。
すると「Suicaが使えない😥」とLINE。
おかしいな。
残金は入っているし、さっきはやれているのに。
Suicaのアプリを確認し、ウォレットを確認。
異常なし。
「どうしたらいい?」とLINE。
これはダメだ。トラウマになったら大変。
というわけで待機していて大正解。
すぐに改札へ行き確認したのですが、わたしでは分からず。
そんな時は駅員さんに聞くべし!
確認してもらうと「もう改札に入ってますよ。2回ピッてしちゃったかも。」と。
息子が不安そうだったので、今回はC駅まで同伴することに。
「1回しかやってないよ😩」と息子はいうので、C駅の改札出口の様子を見ていましたが、ピッってしてから改札通るまでがめちゃ遅い(笑)
本人は心配だからかもしれませんが、改札の機械側からしたら『はよ通れい』ですよね。
C駅の改札からは1人で行けそうだったので、わたしは改札を出ず折り返して戻りました。
帰りまでLINEを見るか分かりませんが、メッセージを送っておきました。
「ピッてしてから通るまでゆっくり過ぎるかも。自信持ってスッと通ってみてね。」
さて。彼は帰り大丈夫かな?
そんな不安を残し、わたしは約束のA駅へ戻ります。
無事、帰還!
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そんなこんなで少々バタつきましたが、わたしがまだB駅にいた時点で対処できたのは大きかったですね。
駅員さんに聞けば解決出来るとわたしが行動を見せたので、おそらく覚えていることでしょう。
N中等部退室の時間。
でんしょばとアプリから『退室しました』との連絡。
ここからはなぜかわたしが緊張😂
「今から電車で帰るね〜」と連絡が来たので、ソワソワして待っておりました。
40分後。
約束していたA駅のロータリーにて合流。
1人で来れたね!!!
心なしか本人、嬉しそうでした。
そりゃそうか。
初めて1人で帰って来れたんだもんね😊
考えてみたら小学校2年生から朝も帰りも車でした。
なんなら卒業まで教室や職員室にわたしは付き添いました。
「今日は○時に迎えに来るね」と確認して毎日帰宅。
当時“ちょっと甘やかしすぎたかな“なんて思ってはいたのですが、その間に本人はしっかりいろんなことを理解していたみたいです。
次の週からは1人でA駅からのスタート。
朝のラッシュは少し落ち着いている時間帯なので、とにかく焦らず。
ASD傾向のある息子は変化に弱い。
だから予定外のことにも弱い。
「遅刻しても怒られないから、慌てずに向かおうね。」と伝えてあります。
急いだところで基本はいいことはありません。
これはわたし自身も常に時間に追われるように動くからすごく分かります。
追いこまれた時こそ“火事場の馬鹿力“を発揮する人もいるかもしれませんが、少なくともわたしは大抵追い込まれると空回りします(笑)
きっとこのあと電車の遅れがあったり、運休になることもあるでしょう。
その時のためのルート確認もしてあります。
大丈夫。君が帰って来れるよう、いつも準備はしているよ。
安心してこれから通おうね。
今回はここまで。
最後までお付き合いいだたきありがとうございました。