カンブリア宮殿、N高等学校特集を観て
こんにちは。さなぎです。
少し前ですが、カンブリア宮殿で「N高等学校」が取り上げられていました。
息子が中等部に通っているためやはり気になります。
みんながみんな中で輝いているわけではありません。きっとそれぞれが必死にもがいている。
親はどんなサポートが出来るのだろうと改めて考える、いい機会となりました。
今日はそんなお話。
N高を知ったきっかけ
そういえばこの放送が終わってから、このnoteを読んでくださる方が増えました。
「高校は知っているけれど、中等部があるのは初耳かも…」という方が多いのでしょうか。そうなんです。N高等学校には系列でN中等部があるんです。
N高等学校は法的に認められた高等学校ですが、N中等部は一般的にいう”フリースクール”の扱い。つまり地元の中学校に在籍。生徒によっては行事のみ所属校で参加することもあります。
息子は中学校入学と同時にN中等部に通い始めました。つまり義務教育はちょっと横に置いておいて、N中等部に全振りした形です。地元の中学校とは連携をとりながら成長を見守っています。中にはフリースクールなど第2の居場所をあまり認めてくれない学校もあるそうですね。その部分は所属校の理解があって良かったと思います。
今でこそこうやって「息子がN中等部に通っているんです」なんて言えますが、わたしがN中等部を知ったのは息子が小学校6年生の夏。学校に苦戦し、だましだましなんとか通っていた頃に諦めモードでN高のHPを見たことがきっかけでした。
その時のわたしの気持ちはこんな感じ。
すみません。その時の本心です。今は全く思っていませんよ笑
どうしてもわたしたち世代からしたら通信制高校ってそういうイメージだったのです。
中等部があると知ってからはひたすら情報をかき集めました。
N高関連の書籍が2冊出ていたので、そちらもしっかり読み込みました。
特に2冊目「ネットの高校、日本一になる」は何度読んだことか。
卒業生はどんな進路なのかな、
在学中はグダグダしていないのかな、
そもそも通信制のシステムは?
というかキャンパスってなんや?
こんな疑問を一気に解決してくれました。
本を読んでからもこう思っていました。
すみませんね。その時の本心ですよ(2回目)。
その直後に中等部の体験会があり、イメージは一新。
”ここはきっと息子を変えてくれるだろう”
そう確信したのです。
入学当初の様子は過去の記事に残していますので、ぜひ読んでみてください。今ではもう懐かしいとすら思っています☺️
親も全力で向き合う
N中等部に通い始めてもうすぐ8ヶ月になろうとしています。
息子の変化はnoteに残している通り。
正直一言では表せられないくらい、ものすごい変化がありました。同時に課題も見えてきました。
わたしはといえば週3回、駅までの送迎をし、お弁当を作る。
ときどきいわゆる”普通”のお勉強が進んでいるか進捗状況を確認します。
過保護なのか、過干渉なのか。
このポジションはどこかを常に探りながらの日々。
毎日とても楽しいですよ。実は年明けから週5通学に変わります。またお話ししますね。
友人にはよくこう言われます。
”普通じゃない”か…。
そうかもしれませんね。
でも”普通”ってなんでしたっけ?
今はこの状況が我が家にとっては”普通”。
むしろ全員が先生に向かって半分眠い顔をして机に座っているあの環境は今のわたしには”普通”ではなくなっています。確かに”普通”の中にいれば時は過ぎます。時が過ぎれば高校生になり、大学生になり、やがて社会人になる。その時に本人が幸せと思えれば、その道はその子にとって”普通”になります。
話を戻しましょう。
息子にとってはこの環境が”普通”なのです。
親からしたら”経験したことがないけれど、この子の普通”です。
親が出来るのは『全て一緒に楽しむ』ことしかありません。
悩んでいても自分の人生ではないし、考えていても何もしてあげられませんから。
でもこんな貴重な経験をさせてくれるなんて最高じゃありませんか?勇気を出して一歩飛び出した息子はヒーロー。わたしはそう思っています。
『親は環境作りに徹する』
我が家ではそれを一貫しています。
親が全力で応援していたら、子どもは「ちょっとやってみようかな」となります。
まぁ時にはプレッシャーに感じることもあるでしょう。
でもわたしは常々こう伝えています。
「今しか出来ない失敗がたくさんあるからね」
「どんどん失敗して学びなさい」
「きっと将来に役立つことがあるよ」
わたしが小さい頃かけてもらいたかった言葉たち。
優等生で過ごしてしまい、家族もぐちゃぐちゃで”良い子”でいなければ崩壊寸前の状態でした。辛い時も寂しい時も家族の前では「わたしは大丈夫だから」とカッコつけていました。
そんなことを息子には絶対させたくありません。子どもの頃にたくさん経験して、たくさん失敗する。
自己肯定感を下げないために、失敗しても勇気を称えるのです(やり過ぎない程度に)。
中学校時代に苦しんだ子がN高に入って人が変わったように輝いている話をよく聞きます。
本人が勇気を持って飛び込んだこと、
やりたいことを見つけるために挑戦していること、
そして親が応援していること。
これらが身を結ぼうとしているからでしょう。
たまたまそれが我が家では中学校の入学前に気づけただけ。
あの場所に入ったら変わるとは言いません。そのあとは本人の努力次第ですから。
今はこんな新しい学校があって、良くも悪くも自由だけれど未来が明るくなるかもしれない。そんな希望を与えてくれているなと感じます。
さて。わたしはこの記事で何を伝えたかったのだろう?笑
たぶん「N高、良いところだよ!」って言いたかったのでしょう。
我が家はまだ見ぬ世界ではありますが、きっと息子は自分で幸せを見つけていくと思います。
わたしたちも全力応援していきます!
今回はここまで。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。