セブ島親子留学前に知っておきたかったこと
こんにちは。さなぎです。
前回、セブ島への親子留学についてお話ししました。
今回は「行く前に知っておきたかったこと」をいろいろとまとめていきます。
お子さんと一緒に行ける親子留学はおそらく中学生が限界。
「来年行こう」「いつか行こう」「行かせてあげたいな」という願望だけでは行けません。
本当に行きたいと思うなら、早めに計画してみましょう。
でね。わたし、とても心配性でして。
かなり対策をして臨んだため、現地で困ることはありませんでした。
それでも「先に知っておいたら気が楽だったな」と思うことはありました。
そのあたりをこの記事ではシェアしたいと思います。
項目が多くなるため、先にざっくりとお伝えします。
詳細は各項目にてまとめていますので、ご参考ください。
ざっくりすぎるでしょう? でも……なんとなく伝わるでしょう?笑
フィリピンは刺激的で、楽しくて、おだやかでステキな場所でした🇵🇭
ではだいぶ長くなりますが、それぞれ解説していきます。
セブ島語学留学の特徴・費用のハナシ
昨今ではさまざまな企業がセブ島での短期留学や親子留学のツアーを組んでいます。
フィリピン・セブ島の語学留学が人気な理由はいくつかあります。
費用を抑えられる
短期(1週間-)も可能
日本との時差が少ない
マンツーマンが主流
日本との時差は-1時間。
日本がお昼の12時なら、フィリピンでは11時。
そのため時差で体調不良……という心配はほとんどありません。
成田からセブ島には直行便が就航しており、6時間かからず到着できます。
またフィリピンは世界3位の英語人口がいると言われ、しかも英語は第二言語。
「学んで習得している」ため、勉強の苦労を知っている講師が多いのです。
しかもマンツーマン指導。
グループレッスンだと会話に入れないと単なる傍観者ですが、マンツーマンなら個々のレベルに合わせてもらえます。
こうした面から近年とても人気のセブ島語学留学。
費用としてはスクールによるため一概にいくらとはお伝えできないのですが、レッスン代としては1ヶ月で20万円程度。
ここに食事や宿泊費、航空チケットなどがかかります。
親子留学という名の通り、人数分必要になるため1人で行くことに比べたらもちろん費用はかかります。
が、これがアメリカ留学ともなるとおそらく1人分でこの親子留学を賄ってしまいます(実際、息子が次に参加する短期留学はそのくらいかかりました)。
ツアー内容にもよりますが、お子さんがレッスンを受けている間にお母さんもレッスンを受けられることもあります。
注意点としては「航空チケットは別」という部分でしょうか。
しかも自分で手配しないといけないため、慣れない方は冷や汗ものかと思います。
次の項目でわたしが予約した方法をお伝えします。
航空チケットは自己手配が多い
実は夫から親子留学の話を聞き、ざっくりサイトをみたときは航空チケットは費用に含まれているものだと思っていました。
まぁ完全な勘違いではあるのですが……すでに息子は行く気満々。
ツアー料金に+24万円(航空チケット2人分)となり「Oh…」となったのはヒミツ。日程が近づくにつれて費用が上がるので注意しましょう。12歳未満は子ども料金がありますが、そこまで差はありません。
成田からマクタン・セブ空港へは直行便があります。
ツアー参加の場合は空港に集合し、みんなで同じ飛行機に乗ってセブへ向かいます。そのため「○月○日のフィリピン航空:成田発セブ行きの飛行機〇〇便を予約してください」と伝えられていました。
ここからはそれぞれで予約を取ることになります。
予約方法は2通り。
オンライン予約
電話予約
わたし、実は初めにオンライン予約を試みました。
しかし日本語訳で作業をしていたところ「ん?なんか表記が変?」という箇所がいくつかあったため、電話に変更(国際線で行けない帰れないということはあってはならないという危機感より)。
電話では座席も指定できますし、その場でe-チケットも送られてきます。決済もクレジットカードであればすぐ可能。
慣れていない方は電話での予約がオススメです(フィリピン航空のHPはこちら)。
準備しておくものは以下の4点。
パスポート(人数分)
メールアドレス
クレジットカード
ANAマイレージ番号
ANAとのコードシェア便のため、マイルが貯まります。ぜひ貯めましょう。マイルを使いたい場合は電話予約のみとなります。
20000マイルで「成田↔︎セブ」を往復できますし、ビジネスクラスも40000マイル。貯めに貯めたマイルを学びに使うのもいいかもしれません。
最近では出発24時間前にオンラインチェックインが出来ます。
「英語で手続きなのかな……」と構えていたのですが、送られてきた案内メールからのチェックインは日本語で作業できました。
オンラインチェックインはしていきますが、国際線のため成田に着いたら窓口には行く必要があります。その点はご注意ください。
入国にあたってしておくこと
フィリピンに入国するにあたり、直前でしておくことは2点。
e-Travelの登録
海外旅行保険の加入
【e-Travelの登録】
e-Travel(イートラベル)とは、フィリピン政府に対して渡航情報を事前に申告しておくWebフォーム。
入国前に事前に登録する必要があります。
出国72時間前から登録は可能で、渡航する人数分の申請をしましょう(まとめて登録も可能)。
なおこちらは全編英語となります。
不安な方のためにやさしい人がまとめてくれていますので、こちらをご参考ください。
入力する項目としては以下の4項目。項目が細かくあるため、作業時間はそれなりにかかります。
アカウント作成
個人情報登録
渡航情報の登録
健康状態の申告
登録が完了するとQRコードが表示されますので、スクショを撮っておきましょう(確認メールで送られてもきますが念のため)。
こちらは入国審査や荷物受け取りが終わり、空港を出る直前に読み込む場所がありました。
お子さんのスマホがある場合はそちらに画像を送っておきましょう。
我が家はすでに中学生ということもあり、息子は本人のメールアドレスでアカウントを作成しました。
今後またセブ島に留学にいく際、このアカウントでサクッと登録ができます。
【海外旅行保険の加入】
海外渡航にあたり、海外旅行保険は必須となります。
わたしたちは普段ANAのゴールドカードを利用しているため、家族分の旅行保険が自動付帯。
そのため、この親子留学では加入していきませんでした。
これが子ども1人のみの渡航となると、カード名義人である親が同伴していないため無保険となってしまいますので必ず海外旅行保険に加入しましょう。
価格.comで比較をしてみたところ(条件:その他アジア・家族2人・9日間)、平均して5000-8000円ほどでした。
保証金額に応じて変わりますので、いくつか比較してみてください。
通信・電気環境もろもろ(スマホ・現地Wi-Fi)
海外渡航の場合、スマホの通信環境を整えていく必要があります。
そのまま使える契約にしておく
モバイルWi-Fiをレンタルしていく
現地で使えるSIMを準備しておく
そのまま海外でも使える契約で有名なのは「ahamo」と「楽天モバイル」。
ahamoは2週間までなら20GBを国内同様に利用できます。
楽天モバイルは海外の場合は2GBまでそのまま使えます。
普段からこちらを契約している方はこれが一番楽。
auなどは海外ローミング機能がありますが、割高になることもあるため下調べはしておきましょう。
モバイルWi-Fiは空港で契約していく方もいらっしゃいました。
ときどき電波状況が悪くなることと荷物が増えること、費用が高めなのがデメリットです。
わたしたちは「現地で使えるSIM」を選択しました。
普段はpovoを利用しており、こちらも海外ローミングは可能なのですが割高。
息子1人での留学ならそのまま使えるようpovoに課金しますが、今回はわたしも同伴しているためSIMにしてみました。問題なく使えましたよ✨
使い方はこんな感じです。※iPhoneの場合
SIMを差し込む
「設定」→「モバイル通信」→「SIM」を選択
「データローミング」をON
たったこれだけ。
主回線のSIMの通信はそのままにしておいても大丈夫。
e-SIMとSIMを共存させることを『デュアルSIM』というそう。
心配であれば主回線の通信をOFFにしておいてください。
価格での比較をするならこんな感じでしょうか。
「そのまま契約<現地で使えるSIM<モバイルWi-Fi」
わざわざこのためだけに乗り換えていく必要はありません。
ホテルや校舎では現地のWi-Fiを利用することもできます。
わたしは使ったとしても街歩きのナビくらいでした。
ただ現地Wi-Fiは遅かったり、途切れたりしますのでそれは覚悟しておきましょう。
余談ですがAmazonプライムなどは現地Wi-Fiの場合、日本で事前ダウンロードしておいた映画などは「フィリピンにいる認定」をされてしまい、レンタルの表示が出てしまいました。日本であれば観れたものが観れなかったんです。これは想定外。
YouTubeは問題なく観れましたのでご安心を。
帰りの飛行機で日本に入ったタイミングで飛行機モードにも関わらず、ダウンロードしておいた映画を観れるようになりました。
電源プラグは日本のコンセントをそのまま利用可能。
ちょっと形状が違うので、緊張しますが使えますのでご安心ください。
心配だったらこういった変換プラグを用意していってもいいかもしれませんね。
セブの交通事情
セブには電車が通っておりません。そのため移動は車が基本となります。
わたしたちはツアー参加だったため空港からのバンを用意してもらえましたが、単独での渡航の場合はタクシーを利用することになります。
タクシーはそのまま捕まえるより「Grab」という東南アジアのタクシーアプリを事前に登録していくことをオススメします。
現地タクシーだと遠回りされたりして、多く請求されることもあるようです(ちなみにわたしは出歩かなかったのでGrabの利用はしませんでした)。
こちらもやさしい人が使い方をまとめてくれているのでリンクを共有させていただきます。
他の交通手段としては「ジプニー」「ハバル・ハバル(バイクタクシー)」がありますが、こちらはローカルすぎるのでやめておきましょう。
治安は決していいわけではありません。セブ街中は比較的安全ですが、少し離れると景色は変わります。
なるべく王道の移動手段を使うようにしましょう。
さて。交通手段よりも大切なことがありましてね。
信号がないんです!!
大きな交差点も自由に車やタクシーが行き来します。
「途切れたら渡ろう」なんて思っていたら永遠に渡れません。
どうしたらいいかというと……「進め」です笑
日本では考えられませんが、横断歩道を渡っている最中でも目の前を車が走り去ります。
そこらじゅうでプップーと鳴っていますが、これは「ここに車やバイクいまっせー」という合図。
じきに慣れてきますが、慣れたころに帰国となります。
日本で同じように渡らないように注意してください(意外とやりがち)。
フィリピンのお水事情
フィリピンでは水道水はもちろん飲めません。
いえ、むしろ世界的にも水道水を飲める国というのはごくわずか。日本って恵まれているんですよ。
ホテルにも飲料水は付いていましたが、1日300ml1本では到底足りません。
そのため基本的にはスーパーなどで調達することになります。
必ず必要なもののため、お水はとっても安いです。
わたしたちは6Lの大きなものと、持ち運び用のものを冷蔵庫に常備していました。
セブで過ごすこと数日。
”お腹の調子がいいなー”から”お腹の調子が良すぎるなー”に変わりました。
どうやら歯磨きのうがいも可能なら飲料水を使用した方がいいそうなのです。
これは盲点。お気をつけください。
またサラダなども水道水で洗われている場合はこれも注意が必要。水道水は水道水ですから。
普段便秘気味な方はむしろちょうどいいかもしれませんが、ツアー参加者もだんだん腹痛を訴える人が増えていました。
もちろん息子も被害者。帰国して1週間くらいはずっとゴロゴロしていました。
お水繋がりでトイレのお話も。
東南アジアではイスラム教の影響から、トイレットペーパーを流しません。
どこに捨てるかというと……「ゴミ箱」です。
校舎でも、大きなモールでも同じ。
ウォシュレットもありません。トイレの横についている謎のホースで洗浄します。
トイレットペーパーが各トイレに付いているとも限りません。
トイレの入り口で必要な分、先に調達するスタイルも多くあります。
これは頭の片隅に入れておきましょう。
どうせ流さないわけですから、自分で用意していったティッシュでも大丈夫です。
トイレットペーパーがないところもありますので、むしろティッシュは必須アイテム。
これもまた日本に帰ったときに間違えてしまいがち。
日本はトイレットペーパー流せますよ。お気をつけくださいね(わたしはやりかけました笑)。
ご飯は揚げ物が多め
そういえばフィリピンの方はムチムチバディな方が多め。
でもブクブクではなく、お腹も出ていない。
これはどうやらお肉文化が影響してそう。
主食は「チキン」。しかも揚げてあります。
校舎で食事が出るのですが、チキンはどこにでもおいてあります。
街でもチキンはやっぱり多い。
マクドナルドもバーガーの他にチキンメニューがあります。
ジョリビーと呼ばれるマック的存在のお店のメインメニューもチキン。
チキン&ライスはフィリピンのデフォルトだそう。
魚メニューは全然見かけませんでした。いや、いたとしても色とりどりの魚。
日本で見るような白身魚などはありませんので、揚げ物中心なことを覚えておきましょう。
なお帰国後しばらくは唐揚げを受け付けなくなりました。
そのくらいずっとチキンがありました😂
お金事情&チップについて
最後はお金事情。
海外に行くとチップ文化がありますよね。
フィリピンでは「強制はないが、あるとうれしい」という絶妙に困るスタイル。
例えばマッサージ店(保護者ツアーで連れて行ってもらいました)。
マッサージが終わったあとにそっと紙で「チップよろしく」みたいにあります。
が、細かい小銭を持っていなかったのでわたしは笑顔でかわしました。中には「300ペソ(約900円)よろしく」と金額を指定された方も。やいやい!
ホテルの掃除も一説によるとチップをときどき置いておくとキレイに掃除してくれるとか。なんやねん。
ドアマンさんもたまに渡すと喜ぶみたいです。
で、そのチップを渡す金額なのですが……これも決まっていないらしいのです。
20ペソくらいが主流とのことなので、後半は細かいお金を意識して持ち歩いていました。
そうそう。フィリピンのお金の単位は「ペソ」。
最近は”1ペソ=2.5円前後”を推移しています。
1000ペソ札、500ペソ札、200ペソ札、100ペソ札、50ペソ札、20ペソ札。これよりちいさい単位は小銭。
両替は成田空港で30000円分しました(セブの街中でも両替箇所はいくつかあります)。
クレジットカードを使えるお店は薬局やスタバ・マクドナルドなどは使えました。
ただしローカルなお店でのカード利用は難しいです。
しかもローカルなお店だと500ペソ札すら断られます。
日本人の感覚としては「お釣りがないからお断り」の意味がわからないですが、フィリピンではそうはいきません。
50ペソの肉まんを買おうと500ペソ出したら断られました😂
だってね……こっちだって持ってないものは持ってないのよ。
1000ペソなんか出そうものならめちゃめちゃ嫌な顔されます。
スーパーですらも1000ペソは一回レジのお姉さんと目が合いがち。
そんな感情表現すらもうらやましく思ったりもしますが、それはそれでこちらは困ります。買いたいんだから。
個人的には「両替は200ペソ札と100ペソ札多めで」を今後の教訓としました。参考まで。
まとめ
今回、ボリューム多めに記事となりました。
国が違えばルールも違うのをガッツリ知っていただけたかと思います。
わたし自身は新婚旅行以来15年ぶり2回目の海外。
30代後半にしてまたひとつ世界を知れました。
日本人はとても恵まれている。
けれど……ちょっと島国の中で孤立している気もします。
もっと表現してもいいし、もっと大雑把でいい。
細かいことや正確なことが日本人のいいところかもしれませんが、ちょっと息苦しいなと思ったり。
大人になってから、しかも親子留学という形で異国に行けたのはとてもいい経験となりました。
わたしの年齢でそうなのだから、小学生・中学生にはまた違った感覚が得られることでしょう。
お金もかかるし、仕事の調整も必要だしで親子留学を実現するのが難しい部分もあるかと思います。
でも子どものころの経験は何にも変えられない価値がある。
「どうしようかな」と考えていても1年はあっという間。
ぜひお子さんが興味を示しているなら、一度行ってみてください。
この記事が今後親子留学に行きたい方のお役に立てれば幸いです。
今回はここまで。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。