親になったからこそ、子どもであることを思い出す
数ヶ月話をしていない母の様子が気になり、この暑さにバテていないかと、なんとなく母親に電話をかけました。
近況を聞いてみると、年齢を重ねてもアクティブな母は、8月、毎週外出の予定を入れていたようです。ただ、そんな母でも、連日の暑さに「さすがに疲れたわ」と漏らしていました。
内容はたわいもないことでしたが、何か特別なことはないとき、親に電話をかける感覚が新鮮でした。会話続くのかな、って思ったりしましたが、結構話せるものですね。
親子関係って千差万別で、いろんな形があると思います。普段、親子を考えるときは、自分が「親」で、わが子が「子」の視点ですね。しかし、当たり前ですが、自分の親から見たら、自分自身は「子」であるわけです。
親ってめんどくさいな、親のあそこが嫌い。ここがイヤ。と心に浮かぶことは、ブーメランのように自分に返ってきます。数十年後の自分は、わが子に同じようなことを思われていないだろうか、と。
きっとどこかで、自分自身の親との向き合い方を、わが子は見ています。見ていなくても、感じていることでしょう。わが子と自分の親(つまり、子どもから見たら祖父母)は、直接関わっていなくとも、親の親なわけです。親を通じて、価値観や常識(家庭内の当たり前)に関して、影響を受けているはずです。
親になった今こそ、親孝行するのに適したタイミングなんでしょうね。親になって教育方針だ、受験だ、しつけだ、という前に、自分も親からしたら子どもであり、まだ未熟な人間であることを思い出せるきっかけになると思います。