コロナと羽
お盆休み、夫がコロナに感染し、時間差で、あれよあれよと娘と私にも感染。
健康には絶対的な自信があり、絶対にうつらない自信があったのに、無念にも感染。感染力がヤバすぎる!
夫は2日、娘は1日、私は4日間、熱が出る。
オミクロンのワクチンを打っている人は治りが早いみたい。
4日間の熱。最高39.7度。
薬を飲めば、37.6くらいに下がる。
熱に慣れてきて元気な時は、スマホ片手にコロナ情報を検索したり、漫画を読みまくり、そして疲れたら寝る毎日。
世の中には、熱が10日間も熱が下がらない人もいるようで、私もこのまま熱が下がらないのでは?とちょっぴり不安だった。
3日目に喉がめちゃくちゃ痛くて、一足早く回復した夫に喉の薬を買ってきてもらう。
口の中で溶ける薬。。。美味しくない😭
食欲は全くないのでヨーグルトと、ヨーグルトドリンクを飲んで薬を飲む生活。
初日に娘が作ってくれた「おじや」も一口でごちそうさま。
少し体調の良い時にカップラーメンと、ちょっとだけカレーを食べる。
ほとんど何も食べてないのに、体重が落ちるわけでなく、ただげっそりしただけという悲しみ(笑)
4日目に低血糖?みたいで、貧血状態。
目の前がチカチカして立っていられない。
頑張ってお茶漬けを作って食べる。
ふりかけとお湯を注ぐだけなんだけど、やっとこさ。
一口、二口食べて、横になる。
起き上がれない。。。
正直、美味しいとは思わないんだけど、食べないとヤバい!というのはわかるので、頑張って起きて完食した。
おかげでなんとか低血糖から復活✨✨
これがコロナで一番辛かった😭
コロナが5類に変更されてから、発症から5日間、症状が治って1日過ぎたら外出可能だそうだけど、10日間は感染のリスクあり。
念のため、全ての予定を延期してもらった。
その予定の中には、父が老人ホームに入る日も含まれおり、1週間延期となった。
ハイリスクの老人ホームにコロナを持ち込むわけに行かないのでやむを得ない。
父には「近寄らないで」と言い渡し、ほとんど使ったことのない24時間換気システムを24時間稼働。
その間、食事は一切別。
流石にホームに入る前日ぐらいは一緒にご飯を食べたほうがいいのでは?と思ったが「今日ご飯どうする?」と聞いたら「食べに行くからいい。」と出掛けていった。
最後の1週間は、飲み納めのように毎日遅くまで飲みにいっていた。
元気なうちに老人ホームに入ることになったので、活動的。
コロナから復活し、父と入居の事前面談。
その後、先に運んでもらっていた荷物を片付けた。
大きなものを動かしたら、あとは自分でゆっくりやるそう。
翌日の午後、ホームに入居。
私は朝から研修で、お見送りできないので挨拶だけする。
研修会場への通り道、駅前で信号待ちをしている時に、足元に鳥の羽を発見!
鳥の羽は「見守っているよ」「側にいるよ」のメッセージ。
新しい生活のスタートを応援してくれているようです。
私がコロナになってしまったばかりに、1週間伸びてしまった父の老人ホームへの入居。
この1週間が私の意識を変える大きなきっかけになった。
初めは1日でも早く入居してくれないかなと思っていた。
お互い少し距離を置いたほうがいいと思っていた。
けれども、父から「食事は自分でするから」との言葉をもらい、1週間、食事の用意をしなくて済んだ。
ご飯作るのがストレスになっていた私にとって、こんなに楽なことはなかった。
と同時に、父への不満も減っているのを感じた。
そして、入居後は「お父さん元気にしてるかしらね」と、毎日のように気に掛ける心境の変化。
あんなに嫌だったのに、不思議ね。
そうして、1週間後。
また同じ場所で研修があり、終わってから、まっすぐ帰ろうとバスに乗った。
「ネイルが剥がれてしまったのに行く日がないなぁ。明日、どこか空いてるサロンを予約しようかな」なんて思っていたら、
「そうだ!今駅にいるんだから、今日やってもらえばいいんじゃん!」と急遽思い立ち、座っていたバスを降りた。
そしてネイルサロンを検索し、すぐやってくれるところを見つけた。
無事にネイルを終え、駅ビルで美味しそうなドーナツを買い、駅の改札前のコンコースを歩いてバス停に向かう。
「あれ?」
真横をすれ違った人に見覚えが。
「お父さん!!」
すごい偶然!
あの時、
バスを降りなかったら
ネイルに行かなかったら
ドーナツを買わなかったら
真横をすれ違うなんてことはなかったと思うと、見えない存在に感謝✨
老人ホームで、どうしてるか聞くと、今日初めて外出して飲んで帰るところだそう。
ホームは、「自立」の人は自由にしていいと言いながらも、いろいろ決まっていて、枠にハマった生活だという。
「それでも大丈夫」「元気にしてるから!」と陽気に帰っていった。
別れてから、涙が込み上げてきた。
こうして書いている今もね。
その日の朝、霧雨の中、家の前の通りに、やはり小さい羽が落ちていた。
シンクロニシティ
小さい奇跡
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