ボルネオ島の北部、シルク島で水上生活を体験 ②
島で初日のランチ。
マレーシアは、熱い国だからか、食材にたっぷりソースがかかっていることが多いのですが、こんな風にシンプルな味付けが嬉しい。海から新鮮な食材が手に入るからなんでしょうね!
その日は午後からアクティビティがありました。
アーティストグループのPerupaが集めた寄付で購入した発電機、芝刈り機、ソーラーランプ、祈りのマット、お祈りの服、コーランの他、メンバーからのプレゼントも手渡されました。
島にあるスラウ(イスラム教徒のお祈り場所)に、ミニ図書館を作るため、本を一人5冊持ってきて寄付しました。私がイラストを描いた本も持っていきました。
絵を描くワークショップなどもあり、島の子供たちと楽しい時間。
何か私にもできることがないかなと思って、うちにあったビーズを持参。
子供達とブレスレット作りをしようと思ったのですが、夢中になってたのはお母さん達!
ワックスコードに好きなビーズを通してもらって、マクラメブレスレットに仕上げました。
伝統的で美しいマットを手作りされている方もいて、皆さん器用なので、カラフルなデザインのブレスレット作りを楽しんでくれていました。時間が来てもまだやりたい人がいたので持ってきた材料は置いて帰ることにしました。
カバンの空いたスペースには島で拾った綺麗な珊瑚や珍しい貝殻などをもらって詰め込みます(笑)
午後になったら、ちょっと泳ごうかなと思ってたら、潮が引いて、水が無くなっていました!!
夕方は、島の女の子にガイドをお願いして海岸を散歩。
海に沈む夕陽が美しくて感動でした。
ナマコもマレーシアでは貴重な資源。ナマコ石鹸は、肌に優しくて日本人に人気のお土産。こんな見かけですが、お肌に優しい石鹸ができます。
お散歩から帰ったら、なんと、ドクターザイミが、生きたヒレシャコガイを解体していました!!
これは、前からYouTubeや画像検索で見ていて、なんて美しい貝なんだろう一度見てみたいと何度も絵に描いた貝です。
綺麗な青緑色の外套膜には、組織に褐虫藻が共生していて、生活に必要な栄養素の多くを褐虫藻の光合成に依存しているのだそうです。
「醤油とワサビで生食したい!」
という衝動に駆られましたが、さすがに危険なので言い出せませんでした。旅行先で危険を犯して食べて食中毒になったら大変です。(20代の時はやめた方がいいと言われてもインドでアイスクリームを食べたりしてましたが)
夜は漁の時間!
バケツを持って、魚介を獲りに行きます!
泳いでるイカやエビ、カニなど、手づかみで取って、バケツに入れていきます。イカを友達が上手にすくったのですが、その後、手が赤くなっていました。カニはハサミがあるので注意するけど、イカも素手でとるのは危険だったみたいです。
初めての楽しい体験だったけれど、島の人達は、近くにスーパーがあるわけではないので毎日こうやってご飯を用意するのかなと思うと、私達の普段の生活がどれだけ恵まれているかということを実感しました。
島には井戸があるのですが、このお水でご飯を炊いたりもするそうです。
私達が飲み水を持ってきていたし、寝泊まりしていた場所には、大きな青いタンクに真水があり、ホースで出てくるようにして下さっていて、そこからシャワーやトイレに使っていたのですが、実はこの時、数週間雨が降っておらず、本当は水が足りなかったそうなのです。
そんなことは知らされていなかったので貴重な水をたくさん使ってしまいました。
そのことについては後日、アーティストでライターのアブドラジョーンズさんの記事で知りました。
改めて、島の人たちのホスピタリティに涙が出そうでした。
ちなみに、島にトイレはありません。
私達が行く数週間前に、「島で初めてのトイレを作るよ」とこの村出身のドクターザイミが写真を送ってくれていたのですが、うまくいかなかったようです。
水上のお家では、そのまま海に落ちる仕組みでした。
でもよく考えたら、魚だってそのまま排泄しているわけなので、自然なことかもしれません。
究極のナチュラル生活です^ ^
(続く)