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ボルネオ島のマレーグマを守るためのチャリティー展覧会に参加しました。
マレーグマは、世界一小さいクマで、体長は100~150cmくらい。
東南アジアの森に住んでいます。
優しい性格で、大人しいため、体の部位を利用するために密猟されたり、違法でペットとして飼われたりして、数を減らしています。
そんなマレーグマを保護して、森に返せる状態になるまで守っている団体が、BSBCC(ボルネオ保護センター)、サバ州のサンダカンにあります。
その創設者であり、センター長のウォンさんと、友人のアーティスト、アリス・チャンさんが企画した展覧会、「Healthy Forest Happy Wildlife」が開催されました。(開催中には記事を書きたかったのですが、忙しすぎてnoteを開く時間がなく、事後報告になってしまいました。)
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11名のマレーシア在住アーティストが参加、絵の売り上げの50%は、BSBCCに寄付されました。
私の作品は、この二つです。
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眠っているマレーグマ
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木登りしているマレーグマ
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ちょっと色が可愛すぎたかなぁ。。。
絵本っぽい色合いになってしまいました。
住宅街にある、隠れ家的なギャラリーで、グリーンが素敵。
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他のアーティストの作品もとても見応えがありました。
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私は赤いマレーグマの子が気に入ったので、購入しました!
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5月19日のオープニングセレモニーには、BSBCCのWongさん、スポンサーの方々、参加アーティストの他、たくさんのゲストの方に来ていただけました。
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Wongさんは、1998年にボルネオ島の調査でマレーグマの重要性を知り、2008年にマレーグマ保護センターBSBCCを立ち上げました。コロナ前は、観光客や教育で、たくさんの人が訪れていましたが、行動制限令が出ている期間が長く、資金繰りが大変な時に、アリス・チャンさんがWongさんに連絡を取り、この展覧会を企画されたそうです。
可愛いだけではなく、熱帯雨林の生態系にとても重要な役割を果たしていると言われているマレーグマ。2本足で立ったり座ったりするところが人間にそっくりで、寝ている姿は着ぐるみを着たおじさんにも見えます(笑)
まだサンダカンには行ったことがないのですが、2016年には、マレーシアの日本語フリーマガジン、セニョームで紹介されていて、その時イラストをお手伝いしたので、BSBCCの存在だけは知っていました。
ある日、マレーグマの絵本を作っているとアリスさんに伝えたら、この展覧会の企画について教えてくれ、参加できることになりました。
絵本のマレーグマ親子を書きながら、思ったことは、動物も人間も、ただ穏やかに家族と暮らしたいだけ。
マレーグマやジャングルの動物を守ることは、私達人間の生活を守ることにもなるのではないかなと感じました。
マレーシアで暮らして19年、自分のやりたいことが少しずつ見えてきたような気がします。
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絵本についてはまた別の記事で書きたいと思います。