購入品紹介-外国編
こんにちは。沙苗です。今日は先日行ってきた海外旅行での購入品を紹介したいと思います。よろしくお願いします。なお、詳細な国名は控えたいと思いますので写真でも一部加工した所があります。
概要
今回の海外旅行は決して文房具メインの旅では無かったので決して購入品が多いわけではないかもしれません。お店は2店舗回る事ができました。
購入品
パイロット
パイロット製品は全てBPでした。
G-2 ダース箱
G-2を購入したお店で空箱としてあったため頂いたものです。入っていたのはG-2の1.0mmの青です。海外仕様特有の横長の「G2」のフォントが良い味を出しています。今回の旅の前からG-2が海外で人気である事は何となく知ってはいてネットではこのフォントのものを何回か見ていたので本物を見れた時は少し感動しました。
ドクターグリップ ゲルインキ
日本では既に廃番のドクターグリップのゲルインキBPです。(ウェイバックマシンを見てみるともしかしたらゲルインキでこの型のものは日本では作られていないかも)これはパイロットの1998年から使用されているPを模したロゴが入っていないタイプのもので、入っているタイプも店頭に置いてありました。開封していないので書き味は分かりませんがごく普通のゲルインキのものと考えていただいて構わないと思います。購入した時はこのペンも共にドクターグリップの製品が多く陳列されていて、他には先述したこれと違うタイプのゲルインキのものや、Gスペックと同じ形のドクターグリップとしか表記されていないものまでありました。また、いずれもBPのみで、MPはその店舗にはありませんでした。
BP-S
こちらも日本では廃番の商品。ただ、かつて日本で販売されていたものと違い文字がメッキに塗装されています。なんとか日本で現行のBP-P(スーパーP)とは違い口金がステンレス製です。恐らくステンレスの頭文字のSが名称の由来です。(BP-Pはプラスチックかな?)色は青とバイオレットの2色を購入しました。バイオレットの方はいかにも外国な感じで良いです。こんな色の油性ペンの需要は果たしてあるのでしょうか。
ベター
ノック式の油性BPです。見た目はまさに100均で売っている3本で1セットのBPみたいな感じで軸から感じられる「パチモン」感はとんでもないです笑。なんせスーパーノックに似ているためそう感じます。
2本を並べてみるとこんな感じ。内部機構は多分共通のものだと思います。スーパーノック(というか事務用ノック式BP)特有の軽すぎるノック感も健在です。軸にメッキの塗装がされたとはいえ高級感が増したかと言えばあまりそんな事はなく、むしろ安っぽくなってる気もしますね。
そういえば先程のBP-Sもそうですが外国ではまだ芯径という概念が日本よりはないのかもしれません。「0.xmm」という表記がないペンも少し多かったと感じました。日本も少し前は「極細」「細字」「中字」「太字」「極太」などと区別されたペンも多かったです。
G-2 1.0mm 赤
日本では2023年(違うかも)に廃番になったゲルインキBPのペンです。日本では200円という安価ゲルインキBPではかなり高い値段からかかなり人気は薄い商品でしたが、海外ではかなりメジャーなペンの様です。僕もその事は何となく知っていましたが実際に今回行ってみるとかなり普及していた印象でした。日本では「ボールペンと言ったら??」と聞くと大体はジェットストリームやサラサと答える人が多いと思いますが海外では「G-2!!」と即答する人も多そうです。スーパーなどでも文具コーナーに行けば必ずと言って良いほどG-2が陳列されていました。僕も今回購入する前から0.5の青のG-2を持っていて書き味がかなりガリガリな感じでしたが、今回購入した1.0の赤は1.0なだけあり比較的インクフローも良く書きやすかったです。
G-TEC C4
ハイテックC、、、ならぬGテックCです。海外ではハイテックCの名前では販売されていない様です。先程紹介した様にG-2があれ程売れている訳ですからハイテックCも「G」にあやかり、 GテックCという名前になったのでしょうか。ならばハイテックGにすればら良いのでは?と思いましたがCも何らかの意味がありそうなので却下されたのかもしれませんね。書き味はもちろん日本のハイテックCと同じ、、、と言いたい所ですが、既に持っていたはずの僕のハイテックCが何故かどこかに消えてしまい比べる事はできませんでした。まぁ、とは言え書き味は全く同じだと思います。
写真を撮っていて思ったのですが、GテックC改めハイテックCには製図用MPの素質があるなぁ、、、と。あのゴツい口金と長いペン先や横(縦?)に入ったラインのグリップなど、製図用MPの格好良さが詰まっているのです。そこでハイテックCの金型をそのまま使った製図用MPを考えて見ました。
その名も「H-250」。自分で言うのも何ですが結構格好良いです笑。
ネタはその位にして次に進みます。
PRECISE V5
水性BPです。パイロットらしいデザインです。書き味は水性BPらしい言う事は無いなめらかでありカリカリとした書き味でとても心地良いです。ネットで調べてみた所ノック式のものもある様です。
ぺんてる
ぺんてるはMPでは数が高かった印象でした。とは言えエナージェルやハイブリッド系のBPもある程度ありました。
Fiesta 0.7mm MP
独特な見た目が癖になります。パイロットのヤング2020みたいな感じです。5m離れて薄目で見たら絶対に見間違えます()。文具店でバリアブルと思ったらただの水性BPだった系のやつです。
このペンは0.7が1番しっくりするペンだなと思いました。安価(とはいえ233円相当の値段はするが)なボディが0.7mmのしっかりとした書き味と良く合います。
テクニクリック 0.7mm
皆さんご存知100均で販売しているテクニクリックの0.7mm版です。0.5mmのものとは違い印字とキャップが青色です。
上の写真は僕のピアニッシモ族達です。(族に達を付けるのは『車に乗車する』みたいな事でnonsenseですね。)それぞれ内部機構の色が異なります。
余談ですが僕が文房具に興味を持って間も無い頃、100均でテクニクリックを見た時はクリックの文字がクリップに見えてゼブラのマルチクリップの一種か??と思ったものです。また、それと同じ頃、100均でテクニクリックの0.7mmを見た覚えがあるのですが僕の見間違えなのでしょうか。(これらの余談は私の覚え書きの意味合いもあるため意味が分からない方もいると思いますがスルーして下さい。。。)
P207 0.7mm
これは日本でも結構見ますが、、、。持っていなかったので購入しました。0.7mmの淡くて濃い青色が美しいです。
ハイポリマースーパー 0.7mm 2B
日本でもかつて売られていたシャープ替芯です。0.3mmのものはPG2003に替芯付きとしてよく付いているイメージです。日本でも何回か店舗で見たことがありましたが購入するまでには至らず、今回購入しました。文を書いていて気付きましたがどうせならメジャーなHBを購入すべきでした。替芯を買う時は芯径だけに目が行きがちです。
ゼブラ
日本ではサラサやブレンと言ったボールペンが多くラインナップされていますが、今回行った国ではあまり多くのボールペンのラインナップはありませんでした。
M-301 0.5mm MP
日本でもかつて販売されていたMPです。軸に表記されている文字が無骨で格好良いです。文字は製造時期により何種類かある様です。色は青と黒の2色がありましたが青を購入しました。コンパクトなサイズである事とステンレスの軸とが相まって戦闘機の様です。日本で販売されていた頃のものを持っていたので並べて見ました。
右の黒い個体が日本のものです。恐らくかなり古いものなのでクリップやノック部などが劣化していますが基本的な仕上げは同じだと思います。ただ、軸やクリップへの印字は恐らく無かったのでは無いかと思われます。
Z grip medium
ノック式油性BPです。クリップの造形があまり見たことのない形です。名称がグリップを強調するものであるのにそんな感想を言われてしまうなんて何だか皮肉ですね。M-301の様にクリップにゼブラの刻印があります。ゼブラの油性BPと言うと薄い黒のイメージがありますがこのペンは真っ黒なインク色です。それも油性だかゲルインキだか水性だかよくわからない書き味のもので不思議なペンです。
BAZIC
今回行った国におけるBPではパイロットと共に文房具界ではかなり幅を効かせたメーカーでした。
QUALITY LEAD 0.7mm HB
芯径と硬度も相まり海外ではかなりベーシックなシャープ芯ではないでしょうか。先程のハイポリマースーパーもそうですがシャープ芯はほぼ全てがキャップ式のもので日本の様なハイカラなケース(捻って開けるものや蓋をスライドさせるものなど)は見当たりませんでした。
PACIFIC ARC
今回の旅行では購入した下の1本しか見なかったメーカー。どうやら、ほぼロットリング数字シリーズみたいな製品を多く作っているメーカーの様です。
RDP-603 0.3mm MP
海外では珍しい0.3mmのMPです。0.9mmのものも売られていました。事務的な見た目と製図用な見た目が上手くマッチしています。軸に表記された斜体の文字の存在感がパネェです。そして何と言ってもダブルノック式な所が魅力的です。一瞬サクラのライトルで知られる多くのメーカーで流用されるダブルノックの金型のものかと思いましたが硬度表示窓もあり違う様です。また、初期芯がかなり折れやすくHなのかもしれません。めっちゃ薄いです。たまに初期芯がかなり薄いMPがありますが何なんですかね怒。
ステッドラー
マルステクニプラスト
商品名に意地でも「マルス」をつけると言う固い意志が感じられる名前です。ところでマルスって何?と気になり調べてみましたがイマイチ良い情報はありませんでしたがロゴから推測するに多分戦と農耕の神であるらしいマールスからきているのでしょう。それはともかくパッケージがとにかくお洒落です。人世代前のステッドラーのロゴが良いです。
おまけ
出国前の有頂天な気分に負け、、、というか運命的な出会いがあり購入してしまったものです。まだ日本にいる時に空港の伊東屋で購入したものです。
LAMY サファリ 2020年限定色 マンゴー M
FP
この色は前からずっと狙っていたものでいつかネットで買おうと思っていたのですが、思わぬ所(空港の伊東屋)で出会ってしまい購入しました。クリップまで黄色に染まったボディが美しいです。ペン先まで黄色、とは言いませんがどうせなら黒色のペン先が良かったです。まだインクは入れていませんが使うのが楽しみです。
感想
沢山の知らない文具達に会う事もでき楽しい旅でした。また、日本と海外の文具の違いも感じる事もできました。日本では文具は「書く」ための物であると同時に書くを「楽しむ」物という二つの性質を持ち備えているものが多いイメージがありますが、少なくとも僕が今回行った国では「書く」ためだけを重視したものが多かった印象でした。また、筆記具はとにかくボールペンが人気で特にゲルインキのものが多かったです。不人気、というかMPは日本程使わないのかもしれません。日本で人気な新油性の商品はほとんど見かけませんでした。何回か書きましたがパイロットとBAZICという2つのメーカーがBPでは幅を効かせており、どこに行ってもパイロットのG-2やBAZICのペンが大量に陳列されている様は圧巻でした。一方MPはぺんてるのものがかなり多くぺんてる以外で僕が知っている有名なメーカーのものはあまりありませんでした。
上のグラフはかなり見づらくて申し訳ないですが沙苗の独断による(ココ重要)日本と今回行った国(ここでは国Aとしている。(『A』は実際に行った国と何ら関係があるものでは無い。))の筆記具のシェア率を表しています。グラフを見てもらえば分かる通り日本よりかは今回行った国ではそれぞれのカテゴリがかなり偏りがちなものになっているのが分かると思います。日本に住んでいる私でさえユニのペンは多いなぁと感じるのでこの国でのパイロットやBAZICの感覚的な多さはもの凄いものだと思います。今回の旅は文房具という視点でも海外を感じる事ができ良い旅となりました。長い文となりましたがここまで読んで下さりありがとうございます。2篇に分けて書こうか迷いましたが読む方も煩わしいかなと思い1つにまとめてしまいました。最近、記事のスキやフォローして下さる方が増えてきて嬉しいです。ありがとうございます。
ではまた会いましょう。さようなら。
良い夏をお過ごし下さい。
24.8.5.Mon
沙苗