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園田涼くんのコンサートに行ってきました。
2013年の冬だったか、卒業してしばらく経った大学の、分野、学年、世代を超えた先輩・後輩とよく頻繁に集っていた時に、彼と出会いました。
「彼がね、ソノダバンドの園田くん」
そう紹介された、爽やかにクシャッと笑う青年は、その笑顔と裏腹なほど、たっぷりの毒舌を交えたユーモアと、常人離れしたお酒ののみっぷりが強烈な第一印象でした。
私自身、高校生の時まで地元のコンクールに出場したりする「ピアノ少女」だったこともあって、同世代の音楽に憧れの混じった興味があり・・・
「彼の音楽を聴いてみたい!」と、すぐに誘われたコンサートに足を運んだのを覚えています。
最初の最初、その公演が衝撃でした。
そこで、予期しないほどに、度肝を抜かれてしまったのです。
元々、エレクトーン少年だったところから、JAZZを通じてピアノに触れた、という彼。私が知ってる鍵盤を持った楽器は、彼が奏でると、私が知らない聞いたこともないリズムで音で踊っているようで。座り方も弾き方も"前のめり"で、私が知ってるピアニストの誰とも違うスタイル、指さばき、音質で・・「目から鱗が落ちる」かのように、耳から頭から全身から体験したものの新しさに驚いてしまいました。
しかも、ただの弾き手じゃなくて、オリジナルの作曲や編曲もこなすものだから、弾く曲、弾く曲に立ち現れる世界の数々。抗えない勢いで一気に「ザ・園田ワールド」に引き込まれたのをよく覚えています。
そんな新体験が病みつきになって、公演があると聞けば参加し、CDが出たと聞くと買うようになりました。もちろん、ライブで味わう時間空間が一番の醍醐味で、時には図々しく、打ち上げに混じってアーティストの方々と飲み明かしたり、とググッと近いところにお邪魔させていただいたりもしました。
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それから何年か時が経ち、、特にこの数年はコラボや TV出演など、大々活躍の様子を嬉しく「いいね!」して応援する日々。一方、コロナ影響もあってコンサートのような場から離れてしまっていたのを正直寂しく思っていました。
そんな2021年に飛び込んできた嬉しいニュース。
10周年の節目のコンサートは、エチオピア出張やら自粛期間やらで聴きに行けなかったけれど、なんと7年ぶりのソロピアノアルバム『まるで風のように』リリース!しかも、東京・大阪でのソロピアノコンサート開催!!
それぞれ、すぐにポチり(笑)!
特に、コンサートは夫の分もポチり。今か今かと楽しみにしていました。
そして今日、2022年1月8日に、銀座のヤマハホールに行ってきました!!
![](https://assets.st-note.com/img/1641647111077-JknHMSI5Nx.jpg?width=1200)
一言、あまりの進化ぶりに、以前とはまた別次元の"度肝を抜かれました"
「何、この一音目!(響く!)」
「何、この繊細さ!(沁みる!)」
「何、この世界観!(泣ける!)」
本人も合間のトークで話されていましたが、
「ピアニシモの音を会場の奥まで届けるには?」という同じ問いに
「届け!と気を込めれば、届くんだよ!」と教えるJAZZの師匠と、
「この姿勢とこの指の形、この打鍵速度で」と教えるクラシックの師匠と、、感性と技術の両極端を学び併せ持ち、日々の研鑽、数々の百戦錬磨で培われたチカラが圧倒的でした。
初めて「園田ワールド」を体験した夫の一言にも妙に納得。
「彼はあらゆる意味で、コミュニケーションが並外れているね。」
トークのうまさ、コラボの幅広さ、一曲一曲が持つ世界観の多彩さ・・
直感派の夫は、それらの源を「コミュニケーション」と呼んでいましたが、確かに、
✔︎聴衆を飽きさせないコミュニケーション
✔︎クラシックから歌謡からロックからと幅がとめどないコラボ相手とのコミュニケーション
✔︎ピアノという楽器や音楽という世界そのものとのコミュニケーション
・・と、ありとあらゆる違いや世界を繋げて、新しいものを引き出し生み出す、そのチカラに私も魅了されてきたことに気づきました。
ちなみに彼のプロフィールがこちら。
![](https://assets.st-note.com/img/1641651185458-DtVw0hAqMJ.jpg?width=1200)
こちらのCD、ご縁のある方にプレゼントできたら^^
(サインはあげません笑)
我こそ、という方いらしたら、リクエストください。
というか、普通に手に入れてみてください^^
個人的おすすめは、作家の江國香織さんと作詞家の森雪之丞さんの朗読会『扉のかたちをした闇』のために作曲されたという、「時の配達人さんへ」「四月は桜吹雪の中で」「二月の音楽」の3曲。
新年に嬉しい刺激をいただきました。
ありがとうございます。
Cover Photo by Geert Pieters on Unsplash