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サンタクロース

*2020年11月27日初出。

昨日、わが家もクリスマスデコレーションしました。例年よりやや遅め。やはり今年はコロナ禍自粛マインドが働いて、非日常的な、華やかなことをしようとするとストッパーが働く感じ。もう飾らなくていいかな…とも思いましたが、いやいやそれはなんだか気持ちで疫病に負けた気がする(変なところで負けず嫌い)と思い直し、納戸からグッズを取り出しました。始めてみるとやはり楽しくて時間を忘れます。猫さまがおわしますわが家、ツリーは一瞬で崩壊の大惨事…ですので、最近はメリーゴーラウンドがクリスマスのシンボルになっています。玄関ドアにもリースをかけて、さあ、あと1カ月。サンタさんのご訪問をお待ちします。

そう言えば、トラ子はいつまでサンタクロースを待っていたんだろう?クリスマスイブの夜、サンタクロースにお茶を出す(爆)と言ってなかなか寝ないトラ子をさりげなく(ここ大事)見守りながら(様子をうかがう、とも言いますね)、プレゼントを枕元に置くタイミングをはかっていたさなトラサンタ。こっちが寝落ちしないよう、必死でした。笑笑。

小学校高学年になった頃、トラ子に、
「おかあさん、みんなのうちにくるサンタクロースは、ほんとはおとうさんやおかあさんなんやって!うちはほんとのサンタさんなんよね。」
と、どストレートな質問をされたことがありました。

「うん、そうよ。うちにくるサンタさんはほんとのサンタさんよ。トラ子が今、一番ほしいものをちゃんと置いていってくれるとよ。」
 
あー、来るべき時が来たと思いつつ、動揺が隠せない私。こんな風に言うのが精一杯でした。それ以来、トラ子から「サンタクロース家族説」の真偽を問われることはありません。いつしか、「枕元にプレゼント」もなくなりました。

でもね、トラ子は今もサンタクロースを信じていると思います。なぜかというと、私も信じているからです。

クリスマスの夜に枕元にプレゼントを置いてくれるのはたしかにお◯さんかもしれないけど、それは、人間が持っている善性の象徴だと思うのです。

それをもっと発揮していいんだよね。
お互いのしあわせをもっと祈っていいんだよね。

みんなのこころの中にサンタクロースはきっといる。クリスマスの準備をしながら毎年そんなことを考えるのです。


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