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世界中のママたちへ

*2022年2月13日初出。
最近、実家への行き帰りの運転中、ヘビロテでクイーン(大好きなんですよ)のアルバムを聴いています。ドライブにぴったりなアルバム、それぞれ好みはあるでしょうが、私は今「QUEEN II」がいいなあと思っています。言葉ではおわかりいただけないかもしれませんが、folkloreが Rockで(なんだ、それ。笑笑)、独特な世界観。何度聴いてもワクワクします。おすすめ。

で、そんなアルバムの中に唐突に現れる心底Rockな一曲、「The Loser in the end」。金髪碧眼のやんちゃ貴公子ドラムのロジャー・テイラーの曲で、彼自らハイトーンのしゃがれて強いロックンロールボイスで歌い上げてくれています。クイーンのボーカルといえばかのフレディ・マーキュリーですが、実はロジャーの音域はフレディより広い。声の表情という点ではフレディに軍配が上がりますが、このやんちゃ貴公子さんもなかなかの、というか超級のボーカリストなのでした。

あ、話が逸れました。笑笑。いつもすみません。今日お話したかったのは、このロジャーの曲、The loser in the end. 聴き始めてもう半世紀近くになるのに、じーんと沁みたのはここ最近という話。歌詞を一部紹介しますね。


和訳)
ねえ、ママたち、ちょっと聞いて。
俺もよその子もみんな同じ。
縛り付けられたら
息子はみんなあなたを忘れたくなるよ。
悔やんでばかりいないで
若い頃の自分を思い出してみて。

子どもってさ
最後は失ってしまうものなんだよ。
せっかく育てたのに、って
悲しい思いをすることになるよね。
でもね、俺らは自分の選んだ道を歩みたいんだ。
心配ご無用。
だって、あなたは俺のママだから。
いつだって頼れる俺の大事なママだから。

かなり意訳…笑笑。
今の私にはこんな風に聞こえるということです。初めて聴いた頃、ミドルティーンの私は100%子どもの立場で聴いていました。今っぽく言うと、

親ウゼェ…。

笑笑。でも半世紀近くが過ぎ、親になり、その子がいよいよ手元から離れようとする時を迎え、この曲の母親に心寄せできるようになりました。さびしいよね。

でもロジャーが言っているとおり。縛り付けようとすると、かえって離れていきたくなる。人間関係のセオリーですね。

でも、子どもは自分の人生を生きたい。
そして親ができることは、それをただ見守ること。もし辛いことがあったら、いつでも帰れる場所であること。
「いつだって頼れる俺の大事なママだから。」

私にはトラ子しかいないのでわからないんですが(いや、トラ子めっちゃ可愛いですけどね)、こんな金髪碧眼王子(ちょっと不良)に「大事なママ」とか言われたら、もうめっちゃ可愛いんでしょうねー。半世紀前は想像したこともないファンタジー。笑笑。加齢って面白い。

The loser in the end.
聴いてみて! 

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