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こどもでいる幸せ
*2019年1月23日初出。
以下の引用は、元ウルグアイ大統領ホセ・ムヒカ氏の言葉です。
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「日本にいる子供たちよ。
君たちは今人生で
最も幸せな時間にいる。
経済的に価値のある
人材となるための
勉強ばかりして、
早く大人になろうと
急がないで。
遊んで、遊んで、
子どもでいる
幸せを味わっておくれ。」
一国の方向性を担う立場の人間がこういう考え方をする人であったら、国民はきっと未来を信じられるような気がします。ウルグアイは決して豊かな国ではないけれど、ムヒカ氏のような人が大統領であったこと、2015年にその職を辞してなお、国民の信頼篤いことを考えると、その国の人々の心の豊かさが想像されます。
かけがえのない子どもの時間。私は娘に用意してやれなかったなあ。いつも何かに急かされて、早く大人になってほしいと思っていた。もしも、もう一度娘を育てられるなら、娘に子どもでいられる幸せを感じてもらえるように育てたいと思うのです。
そして、教育に携わる人にはぜひ心にとどめておいてほしい言葉。
「本当のリーダーとは、
多くの事を成し遂げる者ではなく、
自分を遥かに超えるような
人材を育てる者。」
出藍の誉れという諺もありますが、後進に道を譲るというのはなかなか難しいものです。でもこのムヒカ氏の言葉を読むと、我欲を離れて広く社会に貢献する存在でありたいと思えるようになります。私が言うことではないけれど、先生方に知っていただきたい言葉です。
世界で一番貧乏な大統領と呼ばれた人は、世界で一番、国民に愛され、国民を愛した大統領でした。