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はじめてのnote:ビジネスクラス、50歳からの世界一周


世界一周航空券で一人旅

個人手配での世界一周一人旅を思い立った、50歳、女一人旅の記録です。

スターアライアンスの世界一周航空券を購入し、2024年10月14日に日本を発ちました。3カ月弱で中南米、ヨーロッパ、アフリカ、中東、アジアを回って年明けに帰国する予定でしたが、エジプトにいた11月下旬、家族が中国で大けがをしてしまい、急遽現地に飛ぶことになったため、そこから計画が狂いました。

この文章を書いている2024年12月31日、私は日本にいます。この後もう一度中国に行って家族のケアをし、4月にトルコに戻って世界一周を再開する予定です。
世界一周航空券は発券日から1年間有効なので、旅行期間を2回に分けて利用する人も少なくないのですが、自分がそうなるのは想定外でした……。

50歳、「今だからできること」

世界一周航空券を使って世界一周しようと思い立ったのは2024年5月中旬。9月に50歳を迎える節目として、「今だからできそうなこと」とやってみたかったのです。
せっかくなら行ったことのない国を回ろうと考えましたが、なにせ行ったことないので土地勘がありません。図書館で地球の歩き方を大量に借りてきてあれこれ調べ、外務省の海外安全ホームページや旅行者のブログも参考にしつつ、ルートづくりに着手しました。

図書館で借りまくった「地球の歩き方」シリーズ

北米とヨーロッパを中心に回ればルートづくりはさほど難しくないですが、私は南米を組み込んだため、パズルゲームのように複雑化しました。
荷物を少なくしたいなら旅行先の気候に差が出ない方がいい、コストを減らすためにビザが必要ない方がいい、などなど検討すべきことが次々出てきました。そして6月に入ると仕事が忙しくなって旅行の計画どころではなくなり、気づけば9月になっていました。

50歳を海外で迎えたいと考えていたのに、日常のあれこれに追われて結局誕生日には間に合いませんでした。このペースだと出発がどんどん後ろ倒しになるし、10月には出発しないと欧州や中東で真冬を迎え荷物が増えてしまう。いっそのこと春まで待つことも考えましたが、半年もすると自分を取り巻く状況が変わって、行けなくなるかもしれない。

ということで、9月中旬、地球の歩き方をまた借りてきて短期集中でルートをつくり、10月14日に出発する航空券を10月5日に発券しました。

世界一周する日本人はカップルが多い?

世界一周航空券ってそれなりに高額なので、「本当にこれでいいのか」と考え出すときりがないんですね。だから、後戻りできないように発券したらすぐ出発することにしたのですが、案の定ドタバタで出発後も旅行先の宿や国内交通の予約作業に追われることになりました。途中からは完全に自転車操業で、明日の宿も決まってない、なんてことになりました。

旅行中にしょっちゅう調べることになったのが
・現地のATM事情
・ガラパゴス諸島やマチュピチュのような観光地への入り方
・空港からホテル、あるいはホテルから空港への移動
・スマホのSIMカードの購入場所
・列車にどのくらい荷物を持ち込めるか

といった、長期の個人旅行ならではの情報です。こういった情報を検索すると世界一周している方々のブログがヒットするのです。本当に助かりました。

一方であれこれ調べているうちに、あることに気づきました。世界一周ブログの主さんって、8割以上が20~30代のカップルなんです。アラフォー以上のひとり旅、しかも女性の世界一周ブログはごくごく少数しかありません。

カップルと一人旅だと、旅行の細部が違ってきます。ブログを読むと、カップルの長期旅行者はairbnbに泊まったり自炊している方が多いですが、ひとりでそれをやるとコスト高になります。

バックパッカーでも贅沢でもない

また、私は今年50歳、さらにリモートワークをしながらでした。「寝るだけ」の宿には泊まれないし、ある程度の快適性や利便性は確保したい。なので宿や食事に関しては自分のサーチ力が頼りで、ホテル予約サイトやGoogle Mapで調べまくることになりました。

私の世代で個人手配で一人旅している人もそれなりにいるはずです。でも自分がやってみて痛いほど分かりました。航空券やホテルの予約から食事のことまで、全てワンオペの世界一周ってとにかく慌ただしくてブログどころじゃないんですよ。ばたばたしてたら晩御飯を食べ損ねたとか、3日後の宿が予約できてないとか、ざらにありました。ちなみに私はリモートワークをしながらだったので、旅行前に想定していたよりオンラインミーティングが入って、仕事にいろいろ持っていかれました……。

そしてガラパゴス諸島、マチュピチュのような日本からかなり離れた地域については、2023年に訪問した方のブログでも情報が古くなっていたりします。
例えばガラパゴス諸島の入島料、私が見かけたブログや記事は全て100ドルとありましたが、実は2024年8月に200ドルに値上げされており、直前で気づいて慌ててATMに行きました。

荷物、治安、お金のリアル

日本を出発して数日後、Facebookの「女性のお一人様旅」というグループに、「子育て一服したけど更年期で元気が出ないので、世界一周の旅に出た」と投稿したところ、想像もしないほど多くのコメントがつき、世界一周航空券なるものについてもたくさん質問をいただきました。というわけで思いがけず日本に戻ってきて、これまでの旅行の写真を整理する時間ができたので、このNoteでは50歳女の一人旅のリアルやよく聞かれた

・3カ月の世界一周でどれくらい荷物持って行ったの
・女ひとりでドミトリー泊まってどうよ
・南米やアフリカの治安は
・持ってきて良かったもの、必要なかったもの
・仕事と旅の両立の実際
・お金どれくらいかかる?

といったことや、日本語の情報がとても少ない「マチュピチュのオンラインチケットが売り切れた後に何とかする方法」「クレカが跳ねられた時のリカバリー」というようなちょっとした裏技(ってほどではないのですが、ほぼ体験談ベースでしか情報を仕入れることができない)を記録していきます。

お付き合いのほど、よろしくお願いします。

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