#002 爪
吉本興業所属の3年目の芸人(xx)が色々書きます。よろしくお願いします。
ネイルアートは、贅沢ヒエラルキーの上位にあると思う。
【ネイルアート…手足の爪に施す化粧や装飾のこと】
Googleでネイルアートとは、で調べたら、上記のような文言が出てきた。要は爪に色を塗る事を指す。
当方は一応女性として日々過ごしており、色々アンテナを張っているとネイルアートという話題は必ずどこかで引っ掛かってくるのだが…。
ネイルアート。
これはどうも贅沢中の贅沢ではないかと思う。
お店、所謂ネイルサロンという場所で爪に装飾してもらうにはお金がかかる。
「爪を装飾する手間」を買うためには、爪10枚で安くても5,000円が最低ラインの相場だと思われる。(真湖調べ)
5,000円だしてもキラッッッキラな装飾は中々望めないだろう。ワンカラー(1色)が関の山だ。キラッッッキラな装飾が欲しければもっともっとお金を積まなければならない。まぁでもシンプルなのが好きならば5,000円でも満足はできるはずだからそこは人の好き好きで。
爪1枚500円。居酒屋で頼むビールは大体1杯500円が多い。
つまりネイルサロンでネイルアートをしている人の手には、ジョッキが左右5杯ずつ置かれているのだ。なんて重そうな。
お店ではなく自分で爪を塗る場合も、お金はかからないがこれもまた贅沢だ。
マニキュア(ポリッシュとも言う)は、100均でも売っている。爪10枚を塗るのにワンカラーで良ければ100円で済む。
お得だ、お得すぎる!だがしかしお得だね(ハート)では済まないのがネイルアートが贅沢と言われる所以。
兎にも角にも時間がかかる。何にって、乾かすのに。
マニキュアは1回塗っても、基本的には綺麗に発色しきらない。綺麗に施す為には何回も重ねて塗る必要がある。塗った染料の成分が揮発して固まる仕組みだが、何回も重ねるとやはり乾き切るは時間がかかる。長い時は2時間を超える。
爪10枚2時間強。映画が一本悠々と鑑賞できてしまう。
つまり自宅でネイルアートをしている人の手には、「湯を沸かすほどの熱い愛」もしくは「スーパーマリオブラザーズムービー」が乗っているのだ。なんて感動的な。
このように、爪を装飾している人は「お金」もしくは「時間」に莫大な余力がある人に思える。つまりネイルアートという行為は、贅沢ヒエラルキーの上位にあるものと断言できる。
やはり常に爪が綺麗に整えられている人は、そこはかとなく優雅であり、品があり、余裕があるように見える。
毎日毎日支払いやら税金やら生活費、バイトのシフトやネタ合わせの調整などで通帳とスケジュールアプリとにらめっこしている当方とは大違い…。
……ン…??
…。
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これぞ逆説的アプローチ。
人として余裕があるから爪を施すのではなく、爪を綺麗にすれば当方も人として品性が出るのでは??????
贅沢だからと言って避けるのではなく、自ら贅沢に身を投じる!!!
爪側から人間性に歩み寄る姿勢!!!!!
これでわたしもいつかはココ・シャネル!!!
賢くってどうしよう!!!
500円の安いマニキュア3本と、乾かすのに3時間。
今私の両手には、ジョッキ3杯の生ビールと「タイタニック」が乗っている。