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高校の家庭科に導入された「資産形成」の考察から学ぶ
日本では既に、高校の家庭科で、「資産形成」必修化されています。高校の授業で「株式投資」、も教えている状態です。「資産形成」を授業に導入した背景としては。
1つ目:2022年4月から、成人年齢が18歳に引き下げられて証券口座が開設可能になったこと。
2つ目:2024年1月から「新NISA」がスタートすること。
以上2点とのことです(金融庁より)。
18歳で成人になってできることとしては、
・携帯電話を契約できる
・一人暮らしの部屋を借りる
・クレジットカードをつくる
・ローンを組む以上を、18歳でも、両親の許可無く、自分の意志で実行可能になったわけです。
しかし引き続き、18歳の成人でも、タバコを吸うことや、お酒を飲むことは、20歳になるまでは禁止されています。
そこで、18歳を迎える前の高校生でも、最低限の「金融リテラシー」が必要になった。高校教育における「金融リテラシーの定義」は、『金融』に関する健全な意思決定を行い、究極的には金融面での個人の良い暮らし(well-being)を達成するために必要な、金融に関する意識、知識、技術、態度及び行動の総体・・・とのこと。「金融リテラシー」が高いと、
・家計管理がしっかりしている
・計画を立ててお金を準備しているので、やりたいことを実現しやすい
・緊急時の備えがあるので、危機(自身のケガや病気、不景気による収入減など)に強い
・詐欺や多重債務などの金融トラブルにあうことが少ない
・経済的に自立し、より良い暮らしを送ることができる
既に大人になってもこれらを高めなくてはならない人は沢山いると思いますね。
・目的その1:自分の将来の暮らしについて考える(ライフプランニング)
・目的その2:そのために必要なお金と、準備の方法(家計管理・資産形成など)を学ぶ
・目的その3:金融トラブルにあわないよう、手口や対処法を知る
・・・ということで、高校生も18歳になる前に、シッカリ学ぶべきことだと思います。
高校の先生方の腕の見せどころ
0歳〜18歳の英才教育コミュニティ『ワンチーム』に参加されている両親に向けた情報共有目的で、以前に、「金融庁」が公開している資料を一通り読みましたが、
・家計管理とライフプランニング
・多様な働き方(稼ぎ方)
・使う:人生の3大費用
・使う:家計管理のポイント
・備える:社会保険と民間保険
・貯める・増やす・資産形成
・利子(利息)と金利(利率)
・金融商品3つの基準
・主な金融商品の特徴
・借りる:ローン
・借りる:クレジットカード
・・・という内容を一通り網羅されていて。これは基礎知識として、親子一緒に学んでおいた方が良いものだと思いました。その中でも、「なるほど・・・」と僕が個人的に関心させられたことがあります。それは、「使う:家計管理のポイント」で開設されていた。
===ここから===
×収入ー支出=貯蓄
◯収入ー貯蓄=支出
「必要なもの」と「欲しいモノ」を区別し、
お金を使う時にはそれはどちらなのか?自問する。
「必要なもの」を優先する。
===ここまで===
この部分です。原文は簡単な説明ですが、非常に重要な要素が詰まっていて。これを生徒たちにどう伝えられるか?「高校の先生方の 腕の見せ所」だと思いました。
実際、僕が約20年以上にわたり、インターネットを通して、直接対話をして来られた方々。皆さん様々な地域に住み、お仕事も業種業態も違うし。サラリーマンもいれば、会社経営者もいれば、投資家もいれば、専業主夫・主婦もいる中で共通していること。
「お金がありません!」「貯金がありません!」「資金がありません!」と、おっしゃる方々は共通して。まさに頭の中も、日々の行動も、「×収入ー支出=貯蓄」このようになっているのです。収入が入ったら、まず支出をして、余った分を貯蓄に回そうとするのだけれども。結局は残っていない。
なぜ残っていないのか?本人たちも把握していない。さらには、「必要なもの」ではなく、「欲しいモノ」に先に支出してしまっている。・・・共通点です。貧困に苦しむ方々は共通してこのような考え方と行動をしています。
「収入ー貯蓄=支出」
一方で、30代、40代、50代で、「お金持ち」とまでは言えなくても、それ相応の貯金・資金がある方々は共通して。「◯収入ー貯蓄=支出」という考え方と行動をしています。だから、年月の経過と共に確実に「貯蓄」が積み重なっている状態なのです。
そして、「必要なもの」と「欲しいモノ」があったとしてら、「欲しいもの」よりも、「必要なもの」を優先して、考え行動しているのです。皆さん、22歳を迎えて社会に出るスタート時点は、それほど大差無いのだけれど。
その後、10年、20年、30年・・・と歩む中で。「×収入ー支出=貯蓄」なのか?「◯収入ー貯蓄=支出」なのか?このたった2つの違いで、貯金・資金という部分で雲泥の差ほどの開きが生じてしまっているのです。
例えば、今マレーシアに住んで、「銀行融資+ロイ式」の組み合わせをやっている、ミスタMは。僕がメンターである大富豪から教わり、孔明弟で、再現に挑戦してみて、再現性が確認された直後に。新規創業融資から始まる、「北のセオリー」に挑戦しましたが。
シッカリと「500万の資金」が手元にある状態だったので、正直僕は驚きました。なぜなら彼は、僕と会う前の20代の頃、月収20万++というかなり安い月給のお仕事に就いていたからです。両親からもらったお金は一円もありません。
・・・にもかかわらず、30代前半で「500万の資金」を持っていた理由が。まさに
・「◯収入ー貯蓄=支出」
・「必要なもの」を優先する
・・・という部分をシッカリと抑えていたのです。
そのお陰で、「孔明弟」によって再現性が確認された「設計図」を、ポンと渡すだけで、すぐに取り組みを開始することができました。「新規創業融資」を獲得し、「追加融資」も獲得し続ける。「ロイ式」では月商700万以上を稼ぐ。そして今では、「無敗の株式投資法」も組み合わせることで、かなりの資金を持てる状態になれたわけです。
「◎収入ー投資=支出」
けれども実は、
・「×収入ー支出=貯蓄」
・「◯収入ー貯蓄=支出」
・「ほしいモノ」よりも「必要なモノ」を優先させる
というだけでは、最低限の「貯蓄」を積み上げることはできますが。永遠に「お金持ち」にはなれません。
まあ、「高校教育」なので、「お金持ち」を育成する目的・基準でやっているわけではないので。高校の授業としては、コレはコレかな・・・とは思うのですが。「お金持ち」になることを目的・基準にした教育であるのならば。この基本形を抑えた上で、もう一歩先に進む必要があります。
それは・・・
・「必要なモノ」を獲得した上で「欲しいモノ」も必ず獲得する
というマインドセットした後で。
そのために、「◯収入ー貯蓄=支出」この部分を、「◎収入ー投資=支出」と変えることです。そして、「投資」の部分を、「無敗の株式投資法」に基づく、「米国の成長株」に長期視点で投資することです。
例えば、手取り月収30万円の場合、
1、お給料が30万円入金される
2、10万円で米国株を買う
3、残ったお金で生活する
という形になるわけです。
なぜなら「貯蓄」は今日の日本においては意味をなさないからです。日本に住んでいる方々にとっては日本円を銀行預金していたら、何も減らない・・・と思うかもしれませんが。今の円安・ドル高のご時世、預金口座に放おっておいたら、資金は勝手に目減りしてしまう。
現に「コロナ禍」から日本円で預金し続けた方々は、「円安・ドル高」によって、資金が3分の2に激減してしまっているのです。こうした方々を、「貯蓄貧乏人」と言います。本来であれば、目減りする以上に投資で増やし続けていなければ、「現状維持」すらできていない状況になります。基本を抑えた上で一刻も速く、
「◯収入ー貯蓄=支出」
↓ ↓ ↓
「◎収入ー投資=支出」
という状態にしないと。長期視点では、この先ますます、目減りしてしまいます。学校教育の限界とも言える部分なので。ここは、僕たちが自力で本質的な「金融リテラシー」を理解した上で。「◎収入ー投資=支出」この考えた行動で、目減りするよりも増やす。
さらには、「必要なモノ」を獲得した上で「欲しいモノ」も必ず獲得するために、「お金持ち」を目指すのが、賢明だと思いますので、改めて捕捉させて頂きました。