不惑40からのキャラ設定「賢者」「シモネタオヤジ」「ムッツリ」
「フワクフォーティーズ」とは名ばかりで、お昼も、うどんにするかそばにするか、それともパスタか懊悩し、晩ごはんはカツ丼かカツカレーか迷っていたら、職場のおばちゃんからおにぎり3個頂いてしまい「魚でも焼くかなぁ」などと悩みが尽きることがない中年人生を送っております。
さて、見た目と年齢は必ずしも一致しませんし、精神年齢という何とも言いようがない概念もありますので「オッサン」の定義がいったい何歳からかとなると難しい問題ですが、40代になれば「オッサンの呼び声」が掛かってしかるべくと思われます。
少数の例外を除けば、このくらいになれば紅顔の美少年も「あれ?」という感じになりましょうし、記憶力をはじめ心身に衰えの兆しが見え隠れするはず。
そうなると、キャラですよ。キャラクター!
若い時のままのキャラを引きずり過ぎると、ありがちな「痛い人」に転落してしまうので、新たな自分のキャラ設定をしなおさなければなりません。
そこで肝心なのは「性」へのあり方で、この地雷を踏み抜くのも「痛い人」への転落に直結するのです。
それでは「オッサン」として、どういうキャラクターが妥当かと考えると、第一に「賢者」これは安全かつ簡単。なんといっても「無欲」というのは要らぬ警戒は招きませんし、男性ならばよく分かる、煩悩から開放されたあの「賢者タイム」を持続させれば良い訳で、何事も良いお手本が手近にあるのは、模倣しやすい。
しかし一方で、恋愛の可能性を完全に潰します。よしんば好意を持たれても、賢者であればこそで、色欲があらわになった瞬間に賢者でなくなるのです。また、朴念仁とか、とっつきにくいとか、そういうイメージを持たれぬような穏やかな雰囲気作りが肝要。
「シモネタオヤジ」これはいわばTPOをわきまえた「セクハラオヤジ」なので、加減を間違えると転落します。特に人をちゃんと選ぶ。そしてネタ感を程よく出す。ここがポイント。
全ての女性がシモネタを嫌いではありませんし、むしろ好物という方もかなり多いのです。そして笑いというものは人間関係の潤滑油。
例えば、ド定番の、緊張する部下たちへのシモネタである「固くなるのはアソコだけでいいぞ。ワハハ」というセリフは、TPOを間違わなければ鉄板的にウケます。女性も笑います。
そして「ムッツリ」これは勘違いされやすいのですが、恥じらいやピュアさはカワイイに繋がるのです。ただしこれが暗黒面に陥ると、とんでもない環境汚染をもたらし、相当気持ち悪がられるのです。
もし「天空の城ラピュタ」を観たことがある人なら、ポム爺さんをイメージしてみてください。飛空石を見て興奮するも「ワシには強すぎる」あれです。エロスに接してもかくあるべし。
もちろん。これら三つのキャラをバランスよく混ぜ合わせて、持続継続可能なオリジナルのキャラに自分を育てあげることが大切で、これはリアルな自分だけでなく、SNS上のペルソナ作りでも重要です。といっても、SNSでは年齢性別はどうとでもなるので、永遠の青年でもイケるでしょうし、そのような感じの方もお見かけします。
兎にも角にも、良いオヤジライフをお互いに送りましょう。