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「コロナ滅ぶべし!」由布岳周辺徘徊。2020/02/15

登山も色々あるけど、道のある所を歩く分は体力勝負。技術や知識、あるいは装備が足りなくとも、体力でカバーできる。難路と言われるルートも体力があれば時間をかけて前進できるし、少々悪天候でも歩き続ける力があれば問題なし。

だから、体力に自信があれば、インターネットの情報を鵜呑みにせず、とりあえず行ってみるのもアリだと思う。ただ、見てみて無理そうだったら引き返した方がいいな。

本日は午後から雨予報。雨は滑るし冷えると結構体力奪うからナメてはいけないが、午前中降らないのであれば、雨降る前は由布岳の鎖場で修行して、濡れながら下山するなら平気かな。

朝8時。気温は春先くらい。出発からアウターをリュックにしまいインナー一枚で十分。今日は左の丘から攻めます。

荒涼としていい感じだが、そこそこキツい登りです。ハァハァ喘ぎながら登ります。

到着。ここから、正面の由布岳目指します。左側の西峰に鎖場があります。

足下に湯布院の街が。

いったん下りに入ると、鹿の群れがバタバタと逃げてく。心拍数上がったまま、下りで足使うと、太腿に血がいって、軽い貧血で頭がボーッとして気持ち良い。ナチュラルドラッグみたいなもんです。

あとはひたすら登るだけ。

東峰と西峰の間。マタエに到着。登山口から1時間半。標準タイムの64%だから合格かな。
ここからは風で身体を冷やさないようにアウターを着て、ストックをリュックにしまいます。
ここで本日唯一、登山者とすれ違いました。今日は雨予報のせいか人がめちゃくちゃ少なかった。

一服して身体と心を落ち着かせてから、すぐに一発目の鎖。このくらいは鎖なくても大丈夫なんだけど。

二発目。ここは落ちたら死ぬなぁ。前回降りる時は渋滞してました。

これ前回の模様。

そして問題のカニ歩き。
といっても一瞬だけど。前回は怖かったですが、今日は暖かくて身体に無駄な力が入らないから、余裕がある。

最後の鎖場。サクサク進みました。

到着。前回よりも相当余裕があります。一度経験すると違うんだよなぁ。体力も祖母山や久住山でシゴイて向上してるし。

さて、本日の本題「お鉢廻り」上級者コースとのことで、前回はパスしてますが、今日なら。

あ〜。このナイフリッジ歩くのね。そりゃ怖そうだ。

こういう所を越えて行く分けです。両端崖だし。

岩をよじ登ったりしながら、慎重に前進します。誰もいないし、今日は「コロナ滅ぶべし!」と叫びながら気合を入れます。

ここからジャンプして降りる。これでだいたい終わりです。まあ、怖い箇所もあったけど、最初の鎖場の方がヤバイような。これで上級向けかなぁ。ビミョー。

とりあえず東峰に到着。

雨ならマタエに降りてもと来た道を戻りますが、なんか大丈夫そうなので、岩陰で一服して日向岳方面へ。

さあ、ここから由布岳を東から登るルートで、このコースも厳しいそうです。

いやいや。ここ。お鉢廻りより厳しいんじゃない。本日の気合ワード「コロナ滅ぶべし!」叫びまくりになりました。

浮き石も多くて、足場確保も神経使います。

ここは鎖使わず、両手で突っ張って降りました。結構な時間絶壁と格闘。今度はこっちから登ってみたい。

降りちゃえば、後は森林地帯をのんびり歩くだけ。

12時なので、おにぎりチャージ。まだ余裕。そしてまだ雨来ない。だったら、もうちょっとやりますよ。

結構新し目の灰皿。なぜここに?

由布岳東登山口目指します。
苔の谷の〜ナウシカ♪思わず歌いました。

幾何学的というかカオス的というか、苔むした伐採木の配列が美しく。

緑もこんくらいだと安心。鬱蒼と茂る夏はちょっと怖いし、虫も多いから良い季節だ。

出ました〜。真っ直ぐ進めば鶴見岳ですが、そこまで行ってしまうと、車の所まで帰るのがねぇ。

なので駐車場の上にある水口山を目指します。このトレッキングコースなかなか良いぞ。

雨が来なくて予定よりロングコースになったため、水が残り僅かだったので、ここで水補給。こんなんで腹壊しません。九州だしエキノコックスもないでしょ。

手前が日向岳で奥が由布岳。あっこから降りてきたんだなぁ。ようやるわ。

コース途中で橋をくぐります。アドベンチャーだねぇ。

それにしても人間と全然会わない。その代わり鹿の群れとは何回も遭遇してます。

水もあるし、良いコースだわ。

葉っぱがニラっぽいけど、エビネランかなぁ?

調子に乗ってサクサク進みすぎ、ここらへんで迷いました。道なくなったけど、とりあえず鹿の足跡追って上に登っちゃいます。

それで着いちゃうんだなぁ。

お鉢廻りとは違い優しい稜線をのんびり。

最後のポイントです。この下に駐車場が。

晴れとるやん!雨予報は!
「コロナ滅ぶべし!」とまた叫びました。

とにかく人に会わなかった。ここまで誰もいない登山は久々。やっぱり雨予報が効くんだね。もったいないなぁ。暑からず寒からずで、風もなく、登りやすいコンディションだったのに。

なんだか、軌跡がハートのマークっぽいじゃないですか。バレンタインだけに。高度と距離のグラフ見ると、やっぱり東峰の下が急降下で、険しさがよくわかる。

天気予報とか事前情報は大事ではあるんだけど、そこ重視しすぎると、折角のチャンスを失うこともあると。とにかく「雨ニモマケズ」の体力をつけとくことが何よりなんです。「コロナニモマケヌジョウブナカラダヲモチ」でもありたい。
そのためには寝ないとね。明日こそ雨らしいし、ゆったり温泉かな。

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