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ゴーンはどこへ消えた?

「人の噂も七十五日」というけど、世間の関心が移ろうことのめまぐるしさよ。ここ数日は「不倫」が旬だ。
タピオカの人は「縦読み不倫」だし、渡辺謙の娘さんは、父親に続いて旦那まで不倫してしまうという憂き目に。

僕は、30代は銀座で水商売をやっていたんだけど、夜の銀座は「不倫の巣窟」みたいな場所で、経営者という立場上、ホステスがどのお客さんやスタッフとデキているか把握する必要がある。
例えば、あるホステスが、うちの店をやめて他店へ移ることになるとしたら、そこからお店とホステスの削り合いが始まる。店側は彼女の客を引っ張ろうと、力のある女の子を席につけるし、ホステスはいろんな席について、移籍先の店にお客さんを引っ張ろうとする。そんな時に「この客とこのホステスはデキてるから無駄だ」などと判断できなければならない。
逆に考えると、ホステスが自分の客を放置して、自分の客以外の席に着きたがる時は「移籍の野望あり」と注意する。

水商売では、店内の恋愛事情が利益に直結する局面も多いので、そこらへん敏感でないと務まらない。とはいえ、お客さんといちゃいちゃするのはホステスの仕事だし、お店は戦場だから「報われぬ恋」みたいな雰囲気を出すのはとても危険だし、そもそも色恋沙汰の隠蔽については、女性の方が上手だ。

だから、店内の恋愛事情を把握するには、お客さんの反応と、自分が網を張っている情報網が頼りとなる。

そういう訳で、無数の不倫を見て、多くの修羅場にも遭遇したし。自分自身も、ご主人のいる女性と真剣に恋愛して苦しみ。一方で手当たり次第手を出していた時期もあるから、不倫を批判できる立場にない。
もちろん、開き直って肯定もできない。荒ぶるカミが恐るべき罰を与えるだろうからね。

ただ、一つ言えるのは、あんまり「不倫ダメゼッタイ」を強調すると、モテない僻みみたいな感じになるから、それはビミョーだな。
そして、自分の甲斐性と魅力が欠ければNTRもやむなし。

忘らるる 身をば思はず 誓ひして 人の命の 惜しくもあるかな

まあ、こんなところだな。いったい何が言いたいのか、サッパリわかんなくなってきたけど。週末天気が悪そうで、気分がメローなんだよなぁ。カミをも認めるヤマとの逢い引きが果たせそうになくて。

あ〜。帰ったら一人寂しくご飯作るんかぁ。また鶏肉と白菜で、そうそう。餅もらったから、お雑煮でもするか。うんうん。それは楽しみだ。

まあ人間の関心というのは移ろうのが自然なのだ。

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