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確かに、食べ物に「お」を付けて話すと品の良い人間に感じるわぁ。

「若者が遊んで病気を蔓延させている。けしからん!」という事を言う人もいるけど、僕は若者を責める気にはなれないし、また責める資格もない。
僕の実家は飲食店。個人経営の飲食店なんて日々自転車操業みたいなものだから、若者がお金を落としてくれるのはせめてもの救いだし、若者に希望が見いだせない社会にしてしまった我々大人の責任もある。全ては自業自得。若者が蔓延させて年寄りが死ぬなら、それは致し方ない事かもしれない。まあ、ジジババ様方も買い込みなど結構ウロウロしてるけどね。

「あなたたちの家族に感染ったらどうすんの!」などという説得は、この時点ではあまり効果がないだろう。第一に東京には単身者も多く、そもそも家族から隔離されているし、経済的に家族すら持てない者にとっては「家族」という言葉が妬みを刺激しかねない。だいたい「家族」に愛情が深ければ、こういう事態になれば、言われなくてもとっくに慎み深い行動しているだろね。

「自粛じゃなくて法的規制をすべき」と言う人もいるが、戦争のように人間同士で相争う状態ならともかく、これは災害なのだ。戦争と災害は人命が失われる点だけは同じだけど、プロセスも違うし時代も違う。人類もちょっとは学んで洗練されたと示す矜持があってしかるべきで、法律で縛らないと何もできないなんて悲しいことだ。まあ、実際のとこ悲しい現実があるのだが。

「BCGのおかげで日本は死亡者が少ない」という説は、あながち間違いではないかもしれない。僕も結核で入院したことがあり、その病が癒えてからは、あんまり風邪ひかなくなったのよね。恐ろしいことに花粉症も治ったのよ。結核が免疫力を刺激して活性化させるという理論もある。カモスタットも予防効果あるかもね。

ところで、免疫というと、帰京して久しぶりにカミさんから怒られた。
「メシ食う?じゃなくて、ご飯食べる?でしょ!下品が伝染るわ!!」
しばらく怒られ慣れから遠ざかると、怒られる免疫が低下してるので傷つくし、時折柄「伝染る」と言うワードには心が敏感に反応する。

「だいたい、食べ物については感謝の意味も込めて『お』を頭に付けるのがフツーなんだよ!」
アメリカ人に日本語について説教されて凹んだけど、言われてみればその通りで、お赤飯、お野菜、お漬物…。そうだ

お肉券&お魚券

『お』ついてますね。さすがお役人様の考えることは間違いない。高瀬舟です。

さてさて、マスクは自分が伝染らないためというより、他人に飛沫飛ばさないためのエチケットみたいなもんだけど、元結核患者なだけに自宅には前々から、マスクの備蓄はございます。この備蓄を開封してちょろっと打ち合わせに出かけます。電話でできない仕事も多いのよ。

マスクは食べ物じゃあないし「お」つけたら変だね。過ぎたるは猶及ばざるが如し。

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