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【備忘録】インターン開始から契約延長に至るまで

お久しぶりです。

前回、無事にインターン先の企業と契約延長を果たしビザ延長の手続きのため一時帰国をしたことをご報告しました。現在は既にスイスへ再入国し、新たな契約のもと仕事をスタートさせています。

日本での2カ月間に思いを馳せつつ、こうして無事にスイスに戻って仕事ができていることに幸せを感じる毎日ですが、ここに至るまで本当に色んなことがありました。

今回は、それらインターン開始から実際に契約延長に至るまでの経緯に関して、備忘録的にご紹介したいと思います。現在ヨーロッパで就活をしている方々の参考になれば幸いです。

11月

うっきうきで働き始める。1週間ほど経過したある日、上司から「3カ月契約ではあるけど恐らく契約延長できると思うから、ビザの延長方法とか色々調べて共有してくれ。」と言われ浮かれ具合に拍車がかかる。Young Professional Programmeという制度を使えば1年半という期間限定ながら比較的簡単に就労ビザの取得ができることが判明、申請には1~2カ月要することも合わせて上司に速攻で報告。

12月

上旬、上司からそろそろ社長に私の契約延長についてお伺いをたてると言われテンション爆上げ。ビザ延長申請には最大2カ月を要するため、この時点でけっこうギリギリのタイミング(だと当時の私は思っていた)。しかしそこから暫く何も起こらず。

中旬、しびれを切らし上司に状況確認。今週確認するわ!という軽い返答があったものの何も起こらず。その週の金曜に再び確認すると今週は忙しくて無理だった、来週確認するわ!とのこと。この辺りから不安と期待で眠れなくなる。

下旬、社長休暇に旅立つ(約3週間)。どうにもならない憤りを覚えつつ、上司に社長が帰ってきたらすぐに話をつけてもらえるようお願いする。同時に同僚の1人からYoung Professional Programmeの申請には実際そこまで時間がかからない、彼の申請時は2週間で十分だったということを聞かされ若干安堵する。

1月

中旬、社長がバカンスから帰還するも上司が体調を崩し暫く不在となる。そうこうしているうちにタイムリミットの2週間が迫る。あまりにどうしようもない状況に耐えかね、サンボマスターを大声で歌いながら山道を帰るという奇行に走る。そして再び眠れない日々へ突入。

1月22日(契約終了まであと10日)、タイムリミットだったはずの2週間を切り、これもうアウトなんじゃね?と思いつつ過ごしていたら人事部から社長からの許可が下りたこと、現在急ピッチで契約書を仕上げていることが告げられる。再びテンション爆上げ。

1月24日(契約終了まであと8日)、昼過ぎに人事から契約書の用意ができたこと、夕方に社長からの最終確認を貰うから明日朝人事部にて契約書にサインするように言われる。

1月25日(契約終了まであと7日)、うっきうき、浮かれマックスで出社。早速人事に呼び出されボールペン持参で部屋に突入するも、彼らの様子がおかしいことに気づく。訳を尋ねると昨晩社長から突然のノーが出たことが告げられる。(後から聞いた話だと新契約時の私の給料が社長の想定よりかなり高かったのだとか)。心が破壊され何も仕事が手につかなくなりオフィスのそばにあるレマン湖に逃走、1時間ほど湖を見ながら灰になる。

実際の逃走経路、奥にうっすら見えるのがレマン湖

その日の午後、またも人事から呼び出され、緊急処置として引き続き学生インターン(給料据え置き)として1カ月間契約を延長すると言われる、それなら社長も了承しているらしい。契約書も既に完成していたため、中身も見ずにサイン。これでもう少しだけ話し合いができるね、と恐ろしいことを言われる。

ちなみに長くなるため詳細は避けますが、学生インターンとして契約を延長したので当時通っていた大学院の卒業証書の受け取りが遅れる代わりに本来1月末までの予定だったビザを2月末まで延長することが可能になりました。

2月

上旬、上司から社長が私を正社員にすることを躊躇っていること、学生インターンとしてならスイスの制度上あと6か月間延長が可能で社長もその形式ならコストも抑えられるので許可を出していることを教えられる。その場合、給料はそのまま据え置きなので苦しいことになるとは思いつつ、スイスに残ることが優先なのでその方向で話を進めてほしい旨を伝える。

中旬、まさかの何も起こらず。不眠症がいよいよ深刻化、オーディオブックでいかにも退屈な本を流しっぱなしにして強制的に眠りを誘う方法で抗う。

2月27日(契約終了まであと3日)、契約延長について上司と人事部が協議をしていること、学生インターンではなく当初の予定通りYoung Professional Programmeを使って契約延長する方向であるらしいことが判明、昇給の可能性が出てきて嬉しい反面、この前と話違くない?それまた社長からノー出ない?てかもうあと数日しかないんですけど。。という不安で一杯になる。

2月28日(契約終了前日)、しびれを切らし人事部突撃、社長も今度は完全に了承しているから安心しろ、今詳細を詰めてるから明日話そうと言われる。

2月29日(契約終了当日)、ようやく若干の昇給を伴う1年の契約延長にサイン、同時に就労ビザ延長のため5日以内に日本に一時帰国しなければいけないこと、そして最低でも2カ月は日本に滞在しなければならないことを告げられる。

3月以降

3月上旬、急ピッチで荷物の整理、帰国手続きを完遂。

3~4月、幸せの帰国、ニートとしてラーメン寿司日本酒風呂三昧の日々。

5月上旬、6kgの脂肪を腹に蓄えてスイス再上陸。

そして今に至ります。

その当時は心にまったく余裕がなく、中々話を進めてくれない上司や人事部、社長を妬ましく思っていたこともありましたが、後々聞くと彼らも忙しいタイミングの中で私の対応を色々考えてくれていたことが判明し、現在は感謝の気持ちしかありません。

今回の契約に関して彼らに後悔させないよう、そして何より自分自身がこのチャンスを活かして成長し、願わくば次の契約を勝ち取れるように頑張りたいと思います。

今回は以上です。今後はまた継続的にスイスでの生活について書いていこうと思いますので、よかったらまた見に来てください。

それではまた。


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