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曖ノ音 叭紅 アノネノハクの好きなところ

ライブはさあ、生身の人間が目の前で歌うからある意味しんどいのね
時として命のやり取りの様相を呈するので
ぼんやり眺めててもいいんだけど、受け止める姿勢次第で得るものが何倍にも変わってくるのでいつも真剣に挑む気持ち

曖ノ音は両足踏ん張ってないと持ってかれる
冥界とかそっちの方に

ステージの上でのパフォーマンスは間違いなく熱いのに夜中(よるじゅう)降り積もる密度の高い雪の様な冷たさが背後にあって、瞳の奥の炎の色は青い燐光。

アノネノハク

心臓を削るように紡ぐ鋭い声と、繊細な轟音のグレッチ。長い前髪に下駄履き。
多分ね、自分が手癖でギタリストを描いたらこうなるであろうシルエットにカミーユの瞳。でもあの声は想像できなかった。

「音楽に救われた」という経験を実感しないまま生きてきた。
ここに来て。
字面で息が止まるような涙も出ない出来事があった時に、まだ何の思い出も思い入れもしがらみもない叭紅の声がただただ響いた。
ヘッドホンはサブスクをランダムに脳裏に運び、理解したくなくて麻痺させていた部分がやっと涙になって感情を連れて戻ってきた。

これはさ、紛れもなく救われた、だよね。

勝手に感じている恩義に報いたい
生の声を聞きたい

雨の下北沢で声の魅力を確信して、ワイサイレコ発ワンマンに駆け込んだのはそんな思いから。

魂を歌うヒトに救われた魂のお話し。

つづく

喇叭の叭に紅と書いてハクといいます
ヨロシクドウゾ
https://music.apple.com/jp/artist/%E6%9B%96%E3%83%8E%E9%9F%B3/1604353874

※9/9追記
アノネハク→アノネノハク
修正しました
大変な間違い。。申し訳ありません。。

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