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水槽の魚は外の世界へ愛し、焦がれ。渋谷の金魚が求めるものは?人を喰らうことで、ヤツらは何になりたかったのか。
「渋谷金魚」 蒼伊宏海 全11巻
PAKU★★★★★ POKU★★★★☆ BLACK★★★☆☆
ある日突然、言葉を喋る巨大金魚が渋谷に出現する。金魚は渋谷を金魚鉢で囲い、人を喰らう。
絶望的な状況下の中、生き残った一部の人たち。彼らは様々な想いでその日渋谷にいて、それぞれの想いで金魚と戦う決意をする。
この物語の凄いところは、「巨大な金魚の存在」以外のファンタジーがないところだ。金魚は金魚でしかないし、人も魔法を使うことができない。
主人公でさえ普通の人間だ。人当たりが良くて、誰とも仲良くなれるタイプのごくごく普通の男の子。
この非常識な世界で、そんな純朴な少年に人々は惹かれていく。
おそらく最初から話を決めて書いている。そして、そのラストまできちんと回収して丁寧に描かれている。巻数もちょうどいい。
パクポク作品の中では、かなり好きな作品。大好きです。
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![真昂 風](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/36056721/profile_6dccb3940d58dae8ee3e2a118aeebe98.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)