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地下にソイツはいた。目的は何か、何故存在するのか。ソイツを飼い慣らしたのは誰だったのか…。

「餓獣」 小池ノクト 全6巻

PAKU★★★☆☆ POKU★★★☆☆ BLACK★☆☆☆☆

最初に伝えておきます。おそらく打ち切りです。それが本当に悔やまれます。

地下鉄が突如なぞの生物に襲われるところから物語は始まります。主人公は幼なじみと2人でいたところそれに遭遇しました。偶然居合わせたのは子供や女社長とその社員と言った、一癖も二癖もありそうな人たちです。

なぞの生物こと「餓獣」は、動物とロボットが合体した様な生物です。凶暴な性質を持ち、人を次々と襲います。

設定も登場人物もとても魅力的です。人間がとてもリアルに、人間味にあふれて描かれています。

ただ、残念だったのがストーリー展開です。「餓獣」の正体やそのヒントも少ないないまま5巻ほど進みます。主人公が一度そとに出れたにも関わらず、特に何の準備もなく戻るというのも残念でした。

「大切な人を守るために、敵と戦う」というオーソドックな展開がちょっとだけ垣間見れますが、主人公にそこまでの覇気がありません。「今時の子」を描きすぎたのかも知れないと思っています。

5巻の後半あたりで、やっと「餓獣」の正体が出てきそうになって、「おっ!」と思ったら6巻で終わってしまいました。展開がちょっと遅すぎたのかも知れません。もっといいテンポで是非とも最終話まで描いて欲しかった作品です。

ただ、ヒントはいくつかあったと思うので、1巻からじっくり読んで、その後の展開を考察してみるのはアリかと思います。

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