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草取りの夏、蚊取り線香の夏。

蚊取り線香を買ってみた。
みどりのぐるぐる。金鳥の蚊取り線香だ。

「金鳥の夏、日本の夏。」

のキャッチコピーでお馴染みの蚊取り線香。

みどりの渦巻きの蚊取り線香を見ているだけで、なんだか懐かしい気持ちになる。
子どもの頃は夏に毎日この蚊取り線香を焚いていたっけ。

大人になってからは、アースノーマットなどの電気タイプの蚊取り線香を使うようになったので、火で煙を出すタイプの蚊取り線香からは遠ざかっていた。


では何故、煙タイプの線香を買ったのかというと、草むしりする時のお供に使うからである。
外では電気タイプが使えないのだ。

以前、職場の草むしりをしたことがあった。
それも夏場で蚊も多い頃。
同僚がうずまき型の蚊取り線香に串を刺して、それごと地面に突き刺していたのだ。
職場の建物を囲うようにあちこちと。
そうすれば広い範囲に煙が回って蚊も出てこなくなる、という作戦だ。
私はこの蚊取り線香を住居の周りに結界のように突き刺すのを見て「なんてユニークかつ実用的なんだ!」と思った。

また、腰に携帯型の蚊取り線香をぶら下げて農作業している人を見かけた。
ほほーう、その手があったか。
自分に蚊取り線香を身につけておけば、どこにいても蚊が寄ってこないということか。


以上の二つの事例から、夏場に草取りや外仕事するなら、煙タイプの蚊取り線香が必要だなと感じていた。
というのも以前草取りをしていたら、案の定あちこち蚊に喰われたからだ。
半袖で作業している私が悪いからなのだが…


そんなわけで「金鳥の蚊取り線香」をお供に草むしりを楽しくやっている。
おかげで蚊との遭遇率がぐんと減り、快適な草むしりライフを送っている。


屋外だけではなく、室内でも使用している。
部屋が煙くさくなるかな〜と思ったが、かすかにら香る線香の匂いが堪らない。むしろイイ。
私はお灸を日常的にやるのだが、そのお灸の煙よりも優しい香りで気にならない。
お灸は数も多いので、その分煙がでるから臭くなるというのもる。


蚊取り線香ライフをさらに快適にするために、せっかくなら陶器の入れ物がほしい。
真っ先に思いつく豚の入れ物は「蚊遣り豚」というらしい。
夏の定番の置物、といった感じだ。

今は豚以外のデザインも豊富にあり、かつおしゃれだ。
「夏は蚊に食われて痒くなる季節」というネガティブなイメージを、蚊取り線香があるだけで見た目も香りも一気に風情ある季節の文化というプラスイメージに転化させた。

この夏は、蚊取り線香とともに過ごす。
この香りとともに。

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