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憧れていた芸人の変化について

さて、大抵の場合、芸人をやっている人間は、子どもの頃にテレビで見た誰かしらの芸人に憧れて芸人をやっている場合が多い。私も然り。

先日ライブで一緒になった『フェアリーシモ』さんという方が、ネタの最後に言っていたフレーズが心に刺さってしまい、未だ私の心に刺さったまま。喉に突っかかってしまった魚の小骨状態になっている。
その魚の小骨的フレーズがこちら。

「元々はアンタッチャブルさんに憧れて芸人始めたんだけど、今はゴー⭐︎ジャスさんの動画を見て勉強してるの!」


グサーッ!!
それなー!!!

私は手を叩いて笑ってしまった。
なぜならばめちゃくちゃ気持ちわかるからだ。

私だって、本当は漫才がやりたくて、オードリーさんやぺこぱさんみたいなシステムの漫才を開発して吉本じゃないけど絶対売れてやるんだ!と思っていた。
男女コンビを組んで南キャンさんと並ぶような、いや!超えるような!そんなコンビになりたいんだ!と数年前まで思っていたはずなのである。

だけど、現在の私。頭の中でこだまするのは「レボリューション!」の声…。
目を閉じて浮かんでくるのは、青く綺麗な地球儀…。
耳に聞こえてくるのはブーツの地面を蹴るタッ!タッ!タッ!という音…。

ピン芸人の最終形態。それはゴー⭐︎ジャスさんであります。
あれがピン芸人の目指すべきゴールであり、正解なのです。
全てのピン芸人の祖。それがゴー⭐︎ジャスさんであり、宇宙インコなのです。

みんなピン芸人はゴー⭐︎ジャスさんになりたいんですよ!
一般の方は分からないかもしれませんが、バカリズムさんも、陣内智則さんも、みんなゴー⭐︎ジャスさんになりたいと思っているのです。
目指しているけどなれないから、ああいうネタになっているのです。

ああ、あの頃の私。
ぺこぱさんが和牛さんを破った時のM-1を何度も見ていた私。
南海キャンディーズさんが「私火に怯えるサイやるわ」っつってお客さん全員ファンにした瞬間を心の中で「かっちょいい〜!!」と打ち震えながら見ていた私。

26歳。2022年の私は、ゴー⭐︎ジャスさんと島田珠代さんのパンティーテックス講座を見て打ち震えているぞ。


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