カネとお笑い
先日しくじり先生に令和ロマンが出演した際、くるまさんが、昨今のお笑い界の情勢について、資本主義になってきている、とし、
だけどお笑いはそうじゃない、だから難しいと話していた。
翌週のしくじり先生では、きしたかのの岸さんも「芸人は金が欲しくてやってるわけじゃない、ウケたくてやってる」と言っていた。
確かにウケよりカネを優先したいのなら、今の時代YouTuberになった方がいいのだ。
人気YouTuberたちは信じられない額を稼いでいる。
稼ぎたいなら、芸人なんて稼げない職業より、そっちを選択した方がいい。
だけど私はやっぱり、YouTuberになりたいとは思わない。
先日オンエアされたダウンタウンDXで、Fischer’sのシルクロードさんが妻のゆんさんに3000万円する指輪をプレゼントしたとか、
子ども服に25万円かけてるとか言ってたけど、全然羨ましいと思わなかった。
普通にまず、プレゼントするものの金額相手に伝えるってだめだろ、って思っちゃったし。
これいくらしたよ、って言いながら相手にプレゼントするってナンセンス人間じゃん、って思っちゃったし。
私はそれよりそれを聞いてブチギレてるクワバタオハラのくわばたさんがスタジオ中の笑いを掻っ攫っていくサマの方が羨ましい!!と思った。
「この人たちに100円の話をしてもなんにも響かないよ!!」と言って、スタジオ中を大立ち回りして大爆笑を掻っ攫っていく姿は見ていて気持ちよかった。
私はカネよりウケが欲しい人間である。
私の現在の目標はライブの集客を増やすこと。
もっとたくさんの人たちに見てもらって、もっとたくさん笑ってほしい。
引退するまでになるべくたくさんの笑い声を聞いて死にたい。
だけど、集客を増やすということは1度のライブの収益が増えるということでもある。
間接的に資本主義になっているのではないか。
集客を増やすために現在私が努力していること。
それは、ネタの強化である。
ネタがおもしろければ、お客さんは来てくれるはずである。
だから1番手っ取り早い集客の方法は、とにかくおもろいネタをすること、だと思っている。
しかし若手芸人の中では1番手っ取り早い集客の方法を勘違いしている人もいる。
多いのは、顔ファンのファン対応をめちゃくちゃやってる人。
これは正直私は将来性のある努力だとは思えない。
顔ファンは若い時だけだし、年取ったらもっと若い芸人のファンになるし、
そこでのファン対応に時間を割いて、来てもらっても長期的な集客が見込めるとは私はどうも思えない。
それで痛い思いをしている芸人は今までだってたくさんいる。
それより、ネタ合わせをして、ネタが終わったら反省をして、ネタを強化して実力をつけた方が、結果的に自分たちのライブに着実にお客さんが増えていくと思う。
こういうお客さんは年取ってもおもしろかったら多分来てくれると思うし。
こちらのファンを相手にする方が根気がいるし、時間がかかるけど、お笑いを追求して、もっと実力ある芸人を目指したいのなら、そちらを優先すべきなのだ。
マヂカルラブリーの野田さんも、筋トレを始めて顔ファンを全員切って、結果M-1グランプリで優勝された。
お笑いを突き詰めたいと思ったら、顔ファンを全員切るぐらいの覚悟が必要なのだ。
目先の顔ファンより、5年後10年後の真のお笑いファンを大事にすべきである。
というのが私の考え。
なので、私は顔ファンはガンガン切っていきます。
めっちゃ塩対応します。
結果今誠実フレグランスのファンは、ポンちゃんの顔ファンしかいないという状態になっています。
お笑いと資本主義って難しいねぇ〜。