ブルーロックにハマる
先日アメトークで『ブルーロック芸人』というのをやっていた。
ブルーロックはサッカー漫画で、アニメ化もされている。
私は今までハマったアニメは進撃の巨人ぐらいなのだが、久しぶりにハマった。
めちゃくちゃおもしろくて、第1期のアニメはセフレくんと一気に二日ぐらいで見てしまった。
これからテレビ朝日で第2期の放送が始まるらしいので楽しみで仕方ない。
芸人がハマるからくりがすごくわかるな、と思った。
(ちなみに作者の方は元々芸人を目指していた方らしいっすね)
サッカーは私は全く詳しくないのだが、この世界の中で言ってることがほぼお笑いの世界と一緒なのだ。
世界一のフォワードを夢見て試行錯誤する高校生たちは、ほぼやってることが芸人なのだ。
自分の武器はなんなのか突き詰め、その武器をさらに強化し、他の芸人と差をつけるためにはどうすればいいのか思考し、
自分よりも面白い人とたくさん絡んで、ボコボコにされて、
「あの時のあのフリ、もっとこう返した方がよかったのでは?」
「あの場面で何もできなかったのは、トークの準備不足が原因」
「反射で反応できなかった。喉まで出かかってたのに他の芸人に先越された!なんで!」
などと分析・反省し、さらに強くなる!
ブルーロックをざっくりワタクシなりにお伝えすると、こういう感じなのである。
お笑いやってる人間は、自分ごととして熱中し、グサグサ刺さってしまうシーンがありまくりなのだ。
先日、セフレくんと一緒にテレビ朝日65周年記念で復活した『内村プロデュース』を見たのだが、その時セフレくんが興味深い感想を述べていた。
「おもしろかったけど、ちょっと仲良しこよしでやってる感じが残念だった。
俺はもっと戦場みたいな感じのやつの方がおもしろくて好き」
うちのセフレくんは、お笑い向上委員会とか、ドキュメンタルとか、結構ガチガチのお笑いが好きな人なのだ。
確かにそういう人からすると、復活した内Pには、“戦場感”はあまり感じられなかったかもしれない。
ブルーロックでもよく、夢破れた高校生フォワードの子たちの“屍”の表現が出てくる。
さんまの向上委員会でも、スベッた芸人の“屍”がスタジオ中にゴロゴロ転がっているのが画面越しに見える時がある。
復活した内Pに、確かに“屍”が見える瞬間はなかった。
“戦場”はおもしろい。
私が実際にめちゃくちゃおもしろいと思って、ハマったアニメは『進撃の巨人』と『ブルーロック』。
両方大戦場アニメだ。
仲良しこよしでやってるより、あいつをぶち殺してやる!!とかの方がおもしろいと感じるのだ。
お笑いも仲良しこよしでやってるものはおもしろくない。
本気でおもしろいことをやりたいのなら、『あいつをぶち殺してやる!!』ぐらいのスタンスでできる戦場に自分を追い込んでやるべきだ。
この人仲良いからライブ呼ぶ〜ではダメなのだ。
ライブ終わりの打ち上げでこの人と飲みたいから〜ではダメなのだ。
地下ライブではこうした“内輪ノリライブ”のようなスキルアップが望めないライブを打ってしまってる芸人も大勢いる。
だが本気でやりたいのなら、ギリギリした相手を選ぶべきだ。
(ギリギリって私の言語表現なんとなくわかります?私はすごくしっくりくる擬音なのだけど)
私たちは12月にやる主催ライブで、虹の黄昏さんに出演してもらうことが決まっている。
私は個人的に客としてライブに行ってお見かけしたことはあるが、共演はしたことがなくご挨拶するのは初めてである。
地下ライブを見に来たお客さまを全員虜にして、大爆笑を掻っ攫うサマを生で何回も見ている。
恐らくこの12月のライブ、終わった後、すっっごく凹むと思う。
それはもう目に見えてる。
絶っ対にボコボコに負かされるのだ。
実力差を見せつけられて、震え上がるのだ。
怖い。本当に怖い。
だけど私はブルーロックの潔(イサギ)と同じ!
とにかくもっとおもしろくなりたいんだ!
これは越えなければならない試練だ!
スキルアップのために必要な挫折を経験できるはずだ。
けど、こわいよーこわいよー