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テレビに対して思うこと

『アイアム・ア・コメディアン』という映画をセフレと見に行った。
ウーマンラッシュアワーの村本さんに密着した、ドキュメントの映画である。
私は村本さんは憧れている芸人の一人で、以前ルミネで独演会を月1でやったりしていた時もよく見に行っていたので、公開前から絶対に見に行く!と決めて、楽しみにしていた。
果たしてセフレと見にいく映画で合ってるのか、と言われれば謎なのだが、
とにかく私が「見に行きたい!」と誘って、(当然そうだよね)
セフレくんが「いいよ!」と一緒に行ってくれた。(芸人の後輩とか誘って見に行けよ)

映画を見終わった後、セフレくんも「おもしろかった」と感想を言っていた。
うちのセフレは美容師をやっているのだが、映画の中で村本さんが言っていたことの中に、接客業をやっている身として響くところがあった、と言っていて、
楽しんでくれたみたいで誘ってよかったと思った。
芸人以外の人が見ても面白い内容になっているようである。

もちろん芸人は見てだいぶ面白いと思う。
「アイアム・ア・コメディアン」というタイトルがズバリそう!という感じである。
村本さんの中にある、“芸人魂”というとなんだか安っぽい感じになってしまう気がするが、
芸人としての矜持みたいなものを嫌でも意識させられる内容だった。
村本さんは、不安の中にこそユーモアはある、と言っていた。
私も全く同感だ。
私は芸人という職業は、警察官や医者に似てる仕事だと思っている。
仕事がない方が世界は平和、だけど犯罪は起こるし、病気もある、だから必要っていう、仕事。
芸人もみんなが精神的に幸せだったらいらないと思う。
だけど世の中生きてると、やっぱり嫌な気持ちになるし、理不尽な目に遭ったり、時には死にたいと思うこともある、だから必要、そういう仕事だと思っている。
村本さんは舞台裏で泣きながら、死んだ父親を客前で笑い話にしていた。
痛々しくて、芸人だ、と思った。
村本さんの笑いは、体重が乗っていて、痛快で、笑える。
だから好きだ。
お腹を抱えて思いっきり笑える。スッキリする。
これぞお笑いだって感じがする。
芸人にしか絶対にできないこと、をやっているから本当にすごいと思うし、カッコいいと思う。
憧れる。

ほんとはテレビでもっとウーマンラッシュアワーの漫才を見たい。
不安の中で生きてる人たちが必要としているお笑いがそこにはあると思う、絶対に。
だけど今の日本のテレビは彼らのことを敬遠する。
私はおもろかったらええやん、の精神の人間なので、なせ面白い人が敬遠されるのかよくわからない。

村本さんは、お父さんとの会話で「俺がやっているのはお笑いだ。お父さんがテレビで見てるのは俺から言わせればお笑いじゃない。彼らはタレントだ」と言っていた。
お笑いをやってる人間がテレビに出れないってすごく変な気がする。
ライブに来れない人たちがテレビでお笑い見て、笑って、元気づけられて、明日もがんばろってなる、そのためにテレビはあるんじゃないのか?

お笑いをやってる人間をテレビに出さないテレビマンはビビってると思う。
何をビビってるのだ?
もっと濱田祐太郎くんとかもテレビに出てなきゃおかしい。
彼はR-1チャンピオンで、れっきとしたお笑いの人だ。面白いのになぜこんなにもテレビで見かけないのか。
あちこちオードリーとか出たら絶対に面白いのに。
私は視聴者としてそれが見たいのに。
佐久間さんはビビってる。

そんなビビリのテレビマンが作るテレビに出たいと思わなくなる若手が多いのは納得する。
だけど私はテレビっ子だ。
テレビはオワコンだと言われるけど私はそんなことないと思っている。
どうせオワコンだったら、コンプラとか言って縮こまってないで本当に面白いものを追求したらいいと思う。
むしろコンプラコンプラ言われすぎて、世間の人たちはストレスが溜まってるはずなんだ。
その反動で欲してるはずだ。
そう、下ネタを。
テレビマンの皆さん、ビビってないで誠実フレグランスを起用してください。
オファー待ってます。
(あれ?そういう着地?)

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