vol43 老後2000万円問題を考える
こんにちは、sanaです。
本日は、以前話題になった老後2,000万円問題をきっかけに考えていきたいと思います。
◯老後2,000万円問題とは
みなさん、「老後2,000万円問題」というのはご存知でしょうか。
一時期、たくさん報道されましたので、見聞きされた方は多いと思います。
これは、2019 年に発表された、以下の金融庁がきっかけとなっています。
https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/tosin/20190603/01.pdf
ざっと60ページ弱あるのですが、
問題となったのは
総務省が発表している老後無職世帯の毎月の収入(約21万)と支出(約26万)の差が約5.5万円あり、それが30年間続くと、2,000万円必要になるという試算でした。
これについて、どう思われるでしょうか。
◯なぜそこまで問題に
夫が最初この話を聞いた時には、随分ざっくりした議論だなと思ったようです。
5.5万円✕12ヶ月✕老後30年=1980万円というところが計算の根拠のようですが、
単純に、
「毎月5万円が赤字なら、その時点でなんとかするのでは??」
と思ったそうです。
たしかにそうですよね。
お金が足りないのに、そのまま赤字を垂れ流すことはせず、
食費を切り詰めたり、できることはあるような気がします。
また、これも全て平均なので、
一概にどこの世帯でも、2,000万円が不足するというようはやや(いや、かなり?)荒い計算のような気もします(汗)
結局、ここまで炎上したのは、マスコミや報道機関が過剰に報道しすぎた結果なのだと思います。
実際に、この報告書については、金融庁が勝手に出したというよりは、以前から発表済の統計資料から単純計算しただけですし、また、報告書の後半には、問題以外にも対処法(NISAやiDeCo)の言及もされており、至極まっとうな内容のようにも思いました。。
◯新手の炎上商法?
でも、ここまで炎上した結果、世間一般に
「投資しないとやばいかも、よしNISAだ!」
という論調を作ったのは間違いないと思います。
もしNISAを普及したいと思って、わざとマスコミを利用したとしたら、考えた人はかなり計算高い方かもしれませんね(笑)
この老後2,000万円なのですが、
最新の数値では違った数字がでています。
最新の統計では、不足分は、1300万円ほどに減少しているようです。
差が減ったから、安心、、、☺️
とはならないですよね😢
やはり、前提次第なので、すごくブレやすいのだと思います。
そう言ってしまうと、身も蓋もないのですが。
◯実際のところどうなのか
年金2000万問題を受けて、では実際どう考えるのかですが、夫と話していて我が家では、
正直なところ老後に2000万円では、「心もとないな」というのが印象です。
それは、やはり最近のインフレの状況が大きいと思います。
長らくデフレが続いたので、その感覚に慣れてしまいそのうちインフレも収まるだろうと思いたくなるのですが、そうならない可能性も十分に、いやそちらの方が確率は高いかもしれません。
毎年5%程度のインフレが続くとしたら、現金の価値がそれだけ目減りしていることと同じです。
インフレは、目に見えない税金という風に言われています。
じゃあどうするか、ということですが、結局、国などに頼らずに自己防衛するしかないんだろうなと思います。
そのための手段や環境は、以前と比べて格段に整っていると思います。
こうした裏側には、「国や社会では将来支えきれないので、自分達でなんとかしてください」という遠回しのメッセージなのかなと思います(・_・;)
以上、本日は、年金2,000万円問題について、その後の話をまとめてみました。
少しでも参考になれば幸いです。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。