vol70 世界の資産家のポートフォリオから学ぶ その2
こんにちは、sanaです。
本日は、世界の資産家のポートフォリオについて、前回の続きをご紹介したいと思います。
◯参考にした本はこちら
昨日お伝えしたとおり、自宅にある本から、参考になりそうな本を見つけました。
著者のアンソニー・ロビンス氏は、自己啓発ジャンルの第一人者です。
自己啓発書関連の本を出版してから、約20年ぶりに筆をとったということで、本書の内容をどうしても伝えたかったという思い入れが感じられます。
青本と赤本があるのですが、両方をざっと読んでみたところ、
青本だけでも、十分そのエッセンスは書かれているのかと思います。
本書は、一般投資家向けに実践できる内容を書いており、資産家以外でも、実際のお金の貯め方や心構えなどは、とっても参考になりました。一部アメリカの制度を前提にしているので、そこは置き換える必要があると思いますが、それでも初心者〜中級者にとっても、学びが多そうな本でした。
◯実際の具体例
本書において、著者は自らのツテを頼って、経済界の重鎮にベストと思われるポートフォリオを聞き出していきます。
例えば、機関投資家のエール大学財団のディビット・スウェンセン氏は以下の通りの資産配分を望ましいと考えているとのことです。
この他にも様々な機関投資家などのポートフォリオが出てきますが、
一番の目玉としているのが、世界最大のヘッジファンド「ブリッジ・ウォーター・アソシエイツ」の創業者である、レイ・ダリオ氏のものです。
レイ・ダリオ氏の投資戦略は、「オールシーズンズ」(全天候型)戦略として、どんな市況下でも、対応するための組み合わされたものとのことです。
なんと、米国の株式市場が50%下落した時でも、たった3.93%しか下落しなかったとのこと!
同氏が実践中のポートフォリオは一般投資家では難しいものの、
誰もが実行可能なものとして、以下の内訳を提示しています!
それがこちらです ↓
いかがでしょうか。
初めて見た時は、「かなり債券の比率が高いな」という印象を持ちました。
レイ・ダリオ氏曰く、株式は債券の3倍の変動リスクがあり、人によってはそのリスクを過小評価しているのではということでした。
また、リスクに耐えられるならば、より株式配分を増やすことは否定していません。
ただし、この資産構成の目的は、「利益を最大化すると同時に、リスク・変動幅を最小化すること」としています。
◯個人のリスク耐性に合わせた投資をすること
本書の考えは参考になる面が多いなと思いました。
これはレイ・ダリオ氏が、1600億円もの資金を運用していることから分かるように、増やすことはもちろんのこと、減らさないことをより重視しているからかもしれません。
我が家の例でも、金額の小さい時は、それこそ「変動の多い株式に集中!!」などでも気にならなかったのですが、金額の単位が変わっていくにつれ、より保守的な考え方に変わっていった気がします。
本書では、別の例でも、過去驚異的な年平均利回り(29%)を達成した、マゼラン・ファンドに投資した投資家も、多くは損を出していると示しています。
その理由は、結局暴落時に、投資額の一部または全額を売却してしまうことが挙げられるようです。
本書を読むことで、ポートフォリオが偏っていないかを見直すいい機会になりました。
◯日本の例に置き換えてみると
最後に、本書を解説している経済評論家の山崎元氏が、巻末に日本に置き換えた際のポートフォリオも紹介しています。
こちらも参考になりそうと思ったので、転載します。
国内債券の利回りが低そうですが、
守りは固そうな印象ですね。。
個人の状況によって、アレンジや見直しをしていく必要がありそうです。
この辺りは、試行錯誤を続けていこうと思います。
以上、本日は、世界の資産のポートフォリオについてまとめてみました。
少しでも参考になれば幸いです。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。