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ユーチュー婆のひとりごと

YouTubeにはまって約2年。本来私の頭に入ってくるはずもなかった私にとっては全くの別世界で 世に天才といわれている40代前後の若者たちの頭の中を覗くことが出る。この魔訶不思議なYouTubはいったいどういう現象をこの80過ぎの老婆におこすのだろうか と考えている。
記憶力の衰えで聞いたことが右から左へ抜けていくという残念な点がある。けれど細かい字が煩わしくなり新聞もとっていないので、おそらくこの外出禁止の続く日々をずっと家で続けていたなら音楽でも聞きながら手芸でもするかテレビドラマや映画を見て過ごしていたかもしれない私の自由時間が T今やちょっとキーボードを押すだけで数限りなく現れるYoutubeをおいかけ、時間のたつのも忘れてしまう。読書よりはずっと簡単に ニュース等よりは自分の好みだけを追いかけることが出来る。
週刊誌を数冊読みふけっているような状態なのかもしれない。だが耳と目を同時に楽しませてくれる情報は私の年齢にはとてもありがたい。それでいつの間にかすっかり虜になってしまったのだ。 ただ不思議なことに友達に電話で「こんなの見たよ!面白いよ!」と宣伝するのだが、誰も「へぇー」というばかり。「NHKを見なさいよ、そんなものばかり見ていたらかたよってしまうよ」で終わる。
私にYoutubeも見られる大きなテレビに買い替えるよう勧めてくれたのは50代の息子である。最初は「中田敦彦のYoutube大学というのをやっているよ見てごらん」「ひろゆきと成田祐輔が面白いよ」だった。今やすっかりハマった私の方から「いいこと言ってる人見つけた!絶対見た方がいい!!」と思わず電話するのだが、焚き付けたはずの本人は「忙しくてそんなの見る暇なんかない」とつれない。

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