続のぞきめがね

やがて、それらの？？？。。。は簡単にとけることがわかった。
ネット。私はネットを使っているではないか。ただしばらくYoutubeを新しい神様の出現と思ってしまい、夢中になって忘れていただけだ。文字を読むのは煩わしいが　息子の邪魔をするよりは　暇な私がゆっくり時間をかけて調べればすむ。何を聴いても怒らずにこたえてくれる。すぐに大変詳しい解答を得た。要するに誰でもyouturerになりたいと思えば手続きをして規約さえ守れば、youturerになれるらしい。一人ひとりが放送局なのだ。やろうと思えば私でさえなれるらしい。存在は１０年ほど前から主に音楽を聴くツールとして知ってはいたが、こんなに多岐にわたり　発展していたとは！その数は、計り知れない。想像を絶する量だ。世界中に流れているのだから、やっぱり海なのだ。うれしい海。溺れても死なないうみ海。自由に泳ぎ回れる海。陸に上がりたくなれば行ったことのない世界中の街まち、見たことのない人々、動物、景色　。ほとんど日本語のルビが付いているので老人にも困ることがない。暇さえあれば私は自分の部屋から　のぞきめがね　で世界中を見て歩いているような気になっている。
けれどまた困ったことが出てきた。残念ながら何を見たか　忘れてしまうのだ。　これを防ぐ方法はないものか？　ふと、かつて私の父が、居間の机にノートを置いていて、新聞を読んだり、テレビを見たり本を読んだりしながら何か書いていた姿が目に浮かんだ。そうだったのか。記憶と戦っていたのだ。すぐに百均で、ルーズリーフを調達。その日からともかく見たものを書き留めることにした。