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【SANA ROASTLABOのはじまり①】会社員からの一歩。私が起業を決めた理由

「このまま会社員として働き続けるのかな?」
そんなふうに考えるようになったのは、育休が明けるタイミングでした。

私は旅行会社でカウンター業務をしていました。旅行が好きで入社し、接客も得意だったから、お客様とお話ししながら旅行をプランニングするのがとても楽しかった。時にはお叱りを受けることもあったけど、何度も指名してくださるお客様がいたり、接客コンテストで全国大会に出場させてもらったりと、自分のスキルを認めてもらえてやりがいを感じる仕事でした。

でも、結婚して子どもが生まれ、復職を考えた時、現実的な問題に直面しました。
シフト制で土日が休めない。お客様対応で勤務時間が長引くこともある。急な欠勤ができない。
さらに、片道1時間半の通勤時間も考えると、「この働き方のまま、家族との時間を大切にできるのか?」という疑問が生まれました。

「私の人生、これでいいの?」と思った日

会社を辞めて専業主婦になることも考えました。でも、金銭的な不安が大きすぎてすぐに選択肢から外れました。

じゃあ、近くでパートをする?
そう思って求人を見たこともあったけど、どうしても心が乗らなかった。
「せっかく新卒で入社して、頑張ってきたのに…私、ここで諦めるの?」
そんな気持ちが拭えなかったんです。

だったら、自宅で何かできないか?
今までの経験も活かせて、やりたいことと家族との時間を両立できる働き方ってないのかな?
そう考えてたどり着いたのが、「自宅で開業する」という選択肢でした。

決め手は、夫の「やってみよう!」の一言

もちろん、最初から「よし、開業しよう!」とスムーズに決められたわけではありません。

家を建てるとき、「いつか何かできるように」と4坪のスペースを取っていたものの、お店らしい内装ではないし、どうやって開業すればいいのかも分からない。
ましてや、自分の名前で公庫からお金を借りることを考えたら、怖くて仕方なかった。

「本当にできるの?」
「うまくいかなかったらどうしよう…」

そんな不安ばかりで、なかなか前に進めなかった私を、夫が引っ張ってくれました。
「やってみよう!」と背中を押してくれて、手続きもリードしてくれた。
夫は現在もパティシエとして働いていて、個人店での経験も長く、事業を起こすことについての知識があったから、不安はありつつも「きっと大丈夫」と思えたんです。

「これはやっていける!」と確信できた瞬間

それでも、最初はずっとふわふわした気持ちでした。
夫が色々と手続きを進めてくれる中で、私は「本当にこれ、私がやるの?」という感覚が抜けなかった。

でも、年が明けてからInstagramやスレッズでお店の準備のことを発信し始めたら、だんだん気持ちが変わってきたんです。
「これ、私がやるんだ」
「やるからには、ちゃんと形にしよう」
そう思えるようになって、今は楽しく準備を進められています。

さらに、夫がデータを取るのが得意で、利益率を計算して「これなら大丈夫」と言ってくれたことも大きかった。
私も地域の人とたくさんコミュニケーションを取る中で、
「コーヒー好きな人が多い」
「焙煎にこだわっている人もいる」
ということを知って、「これはいける!」と確信できました。

「やりたいけど、不安…」なあなたへ

私は、最初から迷いなく起業を決めたわけではありません。
むしろ、不安の方が大きくて、ずっと足踏みしていた人間です。

でも、「何が何でも4月には始めなきゃいけない」というゴールがあったこと。
そして、「やってみよう!」と背中を押してくれる夫がいたこと。
この2つがあったから、一歩を踏み出せました。

もし今、「自分も会社員以外の選択肢を考えたいけど、不安で踏み出せない」と思っている人がいたら、こう伝えたいです。

不安があるのは当たり前。でも、一歩踏み出したら、次の道が見えてくる。

私もまだ準備の途中だけど、少しずつ前に進んでいます。
だから、もし迷っているなら、「まずは考えてみる」「誰かに話してみる」だけでもいい。
一歩踏み出してみると、きっと何かが変わるから。

これからも、SANA ROASTLABOの準備や、開業のリアルを発信していきます。
同じように悩んでいる人の背中を、少しでも押せたら嬉しいです。

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