iw3-guiに関する覚書・方針変更

iw3を使って2D動画の3D変換と確認視聴を集中的に繰り返していて、思うことがありました。

新しく導入した「深度推定モデル」である「Any_V2_N_L」の特徴なのか、全般的な傾向なのに気づいてなかっただけなのか、カメラに近い部分の3D化がイマイチに感じるようになりました。イメージ的には、カメラから1mまではイマイチで2~5mくらいがうまく3D化できる感じ。そして、うまくいっていない部分が気になって「3Dの強さ」を強くしすぎている、と感じ始めました。つまり、カメラ近くを気にして調整すると、少し奥を見たときに、やりすぎた、と感じる訳です。

また、それとは別の理由でも、「3Dの強さ」を強くしすぎていた、もっと弱くて良い、と感じるようになりました。うまい表現を思いつかないので無理矢理ですが、ジャンクフードに例えます。ジャンクフードを食べたとき「うまいっ!」と思ったりしても、慣れてくると「そうでもないな」と思い始めたりすることってありませんか? 刺激的な味に対して強い印象を持つものの、慣れてくると、飽きてくるというか、クドいと感じるようになるというか、そんな感じ。そうなっている気がしますが、立体感は僅かに感じる程度にしてでも、違和感を抑えるほうが効果的なのかな、と思い始めています。

そもそも、「深度推定モデル」に「ZoeD_Any_N」を使っていたときに比べて「Any_V2_N_L」では「3Dの強さ」の値を小さくしても立体感は強いです。そこで、方針変更を試すことにしました。「収束平面」を「1」にしてみよう、という方針です。以前は「0」でした。立体感を強めるために、飛び出す方向に立体化していた訳ですが、画面の端で被写体が切れる場合に違和感になります。それを承知で立体感の強さを優先していたのですが、違和感を抑えることを優先して、より自然というか、合理的でもある「1」、つまり画面の奥に空間が広がっている感じにしようということです。「Any_V2_N_L」の場合は立体感が強いので、それでも良い感じに変換できる可能性が高いのではないかと期待してそうしました。今のところは少しだけしか試せていませんが、それが正解だったように思えています。

こう考えるようになったキッカケがあります。変換する映像によって違いがありますが、立体感が弱いかな、と感じるくらいまで「3Dの強さ」を下げても、実はまだ強いと気付かされることがあったのです。一例として四角いテーブルを斜めに映しているシーンなどで歪みを感じるのです。xy平面に対してz軸(奥行方向)が間延びしている感じ。つまり、奥行き感を強くしないと立体感に繋がらなかったようで、やりすぎていたのです。

ともかく、ジャンクフードの例で考えれば、刺激が強く印象的な味に疑問を感じ始めて、本当の美味しさを求めるようになってきた感じ? 視聴しているうちに、眼や脳が慣れてきて、適切な奥行き感でこそ丁度よい立体感を感じるようになってきている、今はそんな状況なのだろうと思います。眼が肥えてくるとでもいうのかな? 映像に関していえば、色調補正や輪郭強調とか、同じことがいえると思います。強めにして良くなったと感じるけど、慣れてくると、いじるのはほんの少しだけ、が正解だと気づくというやつです。

「3Dの強さ」は幾らか試しましたが、結局のところ「2.0」つまりデフォルトが良いのかな、と今は思っています。「収束平面」を「0」ではなく「1」にすることで、立体感を感じにくくなっていると思うのですが、「3Dの強さ」を小さくしたところに、むしろ正解があったとなると、無駄な遠回りをしまくってた感じですが、自身の実感でそこに辿り着いたのだから、無駄ではないと思います。貧弱PCのため、時間的には惜しいことをした気はしますが。

という訳で、当面、この設定で色々な映像を試してみようと思います。なんだかお騒がせしてるみたいな状況ですみません。まあ、読んでくれてる人なんて、ほとんどいないでしょうし、私の投稿を参考にしてくれてる人なんて皆無だろうとは思いますが……。

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